タンスやクローゼットにしまっておいた衣類を、シーズンになったので着ようと思って取り出してみたら何やら穴が…
お気に入りの洋服が虫食いにあったときはショックですよね。
虫といってもいったいどんな虫が服を食べるのかご存知でしたか?
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衣類に虫食いの虫
衣類につく「虫食い」の虫にはヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシ、イガ、コイガなどが主だった虫です。
服の繊維をを食べるのはこれらの幼虫。
体長は4ミリから10ミリくらいの間ですので、小さいですが見えない大きさではないですね。
ちなみにカツオブシムシはカブトムシの遠い親戚ですがパッと見はテントウムシ、イガはガの一種です。
虫食いの虫はどこから?
カツオブシムシもイガも、成虫は普通に外を飛んでいる虫なのです。
だから外を歩いているときに服についたり、干した洗濯物についていたりします。
そうやって室内に侵入した虫は、衣類に卵を産み付け、卵からかえった幼虫がタンスやクローゼットの中でコッソリと洋服をかじってしまうのです。
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Tシャツに虫食いが同じ場所にできる?
ところで、Tシャツに虫食いが同じ場所にできるということが少なからず発生しています。
衣類を食べる虫は毛や絹などの動物性繊維が好きだとはいえ、綿や麻などの植物性繊維も確かに食べます。
それどころか汚れがついていればポリエステルなどの化学繊維まで食べてしまうくらいです。
とは言うものの、綿主体のTシャツばかりを、しかも同じ場所ばかりというのは虫食いとしては不自然です。
そしてその同じ場所というのが、お腹のあたりの場合が非常に多いようです。
考えられる原因のひとつには、ベルトのバックル、ズボンのボタンやファスナー、それに上に着たパーカーなどのファスナーなどの金属部分と接触したとき、またはそれらと机などの間にTシャツが挟まったときなどに、わずかにでも傷がついたということがあります。
ほんの小さなキズでも、洗濯や着用によって左右上下に引っ張られることになり、一定上の大きさの穴になったときに気がつくというわけです。
さらにお洗濯のときに酸素系漂白剤や、それが配合された除菌洗剤などを使用されている場合は、それが原因になることがあります。
Tシャツが金属とこすれたり、汗などで湿った状態で接触していたりした場合、目に見えないくらい極微量の金属分が繊維に付着することがあります。
その状態で酸素系漂白剤を使用すると、その部分だけが金属分の触媒効果によって過剰に反応し、繊維にキズをつけてしまう可能性があるのです。
それに先ほどの物理的な力が加わると穴が開いたようになります。
まとめ
Tシャツについては特殊な例でしたが、洋服の虫食いの予防の第一は、春の衣替えのときにしっかりとしまい洗いをして汚れを落としておくことです。
これは成虫になった「虫食い」の虫が卵を産み付けはじめるゴールデンウィークころまでにやっておくことが大事です。
そして防虫剤を説明書に書いてある通りの適切な数だけ入れましょう。
空間に対して防虫剤が少なすぎると効果が無く、多すぎるのもトラブルの元になります。
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