皆さんはスケルトン(skeleton)という言葉を聞いて、何を思い浮かべますか?
多くの方は、透明な物だったり、透けて見える事をイメージした方も多いのではないでしょうか?
ですが、イメージは間違ったものであり、外国などで透明な事をスケルトン(skeleton)
と言ってしまうと、恥をかく事になります。
そんな事にならないように、正しい知識を身に着けておきましょう。
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多くの人が間違える?スケルトンの正しい意味は?
では、正しいスケルトンの意味は何でしょうか?
正解は、
1.(動物、人の)骨格、骸骨、ひどくやせた人
2.重要部分、(建造物などの)骨組み、(建物などの)残骸(植物の)組織
3.(作品などの)概要、あらすじ
などの意味を持つ英単語になります。
日本人が多く持っているイメージとは、かなりかけ離れているのが分かります。
もし、外国などで透明なアクセサリーの事を
「skeleton accessory」
と表現してしまったら、相手には「骨で作ったアクセサリー」と伝わり、いらぬ誤解を生んでしまいます。
では、正しい表現ではなんというのでしょうか。
この場合だと正しい単語は、
「シースルー(see-through)」
が1番適当な言い方になります。
洋服などでよく使われる言葉ですよね。「透けて見える」などの意味を持ちます。
他にも、私たちがよくスケルトンと表現している半透明なデザインの物は、
「トランスルーセント(translucent)」
と言い、完全な透明の物は
「トランスペアレント(transparent)」
と、言います。
まだまだある!「透明」という表現
他にも透明という意味を持つ単語があり、
透明
「トランスポランシー(transparency)」
透明な
先ほども紹介した「トランスペアレント(transparent)」
同じように、「透明な」の意味を持つ「クリア(clear)」
などです。
同じ「透明な」でもトランスペアレントは見透かすなどの意味も含まれており、クリアは明るさや色としての透明を表現する時に使われます。
これだけ多岐に渡って透明を意味する単語がある中で、どうして違う意味のスケルトンが誤用されるようになったのでしょうか?
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スケルトン=透明は間違い! 誤用が生まれた納得の理由!
そのきっかけとなったのは、1998年に当時のアップルコンピューターから発売された「iMac」がコンピューターの内部まで見える半透明な筐体でできており、その筐体の外側から、コンピューターの骨格(skeleton)が見える事から、
「スケルトンボディ」と呼ばれて、大流行した事が原因だと言われています。
そこから、半透明のデザインで中身が見えるものが大流行しその流行と共に、
スケルトン=透明という間違った認識も広まっていったと考えられます。
また、日本語での「透ける」と「スケルトン」の語感が似ているから、誤解を更に深めたという意見もあるようです。
透明人間を英語で言うとスケルトンマン…ではありません!
ここまで、読まれた方にはお分かりだと思いますが、
透明人間=スケルトンマンでは、もちろんありません。
ですが、トランスペアレントマンでもクリアマンでもないのです。
正解はなんと、
「インビシブルマン(invisible Man)」
インビシブル(invsible)の意味は、目に見えない。という意味があります。
そうです。こちらも「透明」という意味の単語ではないのです。
なので直訳すると、「目に見えない人」で、透明人間なのです。
どうしてこのような事が頻繁に起こるのかというと、同じ単語で幅広い意味を持つものが多い日本語と違い、英語では、似た意味のものでも違う単語で表現する事が多いので、
先ほど紹介したトランスペアレントやクリアなどはあくまで、考えを見透かすや、透明な色などの目に見える「透明」という表現になります。
ですが、透明人間という存在は同じ透明でも、目で確認する事が出来ないの存在という表現で扱われているので、インビシブル(目に見えない)が使われているのだと思います。
余談ですが、「マン(Man)」には、男という意味も含まれており、透明男とも表現できるため、女性の透明人間の場合は「インビシブル(invisible)」や「インビシブルウーマン(invisible Woman)」と表現される場合もあるようです。
まとめ
スケルトンの意味は、骨や骨組みなど
透明=スケルトンの誤用は、「iMac」の爆発的流行が発端
透明人間は、目にみえない人(インビジブルマン)
今まで、気にせずに使っていたものが、全然違う意味だと知って、驚いた方も多いはずです。
ですが、最近では、半透明のデザインも昔ほどの人気は無くなり、この誤用もよく指摘されるようになった為に、あまりスケルトンと表現しなくなりました。
若い世代の子たちには逆に聞きなれない言葉になってきているかもしれません。
今回の事をきっかけに日本語と英語での言葉の表現の違いについて調べてみるのも面白いと思います。
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