ご自分の愛犬が、よく噛んだり唸ったりする子でしつけに困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しつけで怒っても、なかなかやめてくれませんよね。
まずは、その原因と正しい対策の仕方を知って、やめさせるようにしましょう。
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愛犬が飼い主に噛む・唸る原因って?
愛犬も私たちと同じ生き物です。
唸ったり、噛んだりするのには必ず原因があるので、その原因を把握して適切に対処してあげる必要があります。
原因が分からないまま、頭ごなしに叱ったりするのは、やめましょう。
逆効果になりますし、飼い主と犬との関係にヒビを入れてしまう事にもなります。
〇唸る原因
・警戒・威嚇している
・体調が悪い
・甘えたい、遊びたい
・嬉しい
・散歩から帰りたくない
主に唸る原因として、これらの原因が考えられます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
唸る原因①:警戒・威嚇している
犬が唸る1番多い原因ではないでしょうか?
特に警戒心の強い犬や臆病な性格の犬は、知らない人や聞きなれない音などに強い警戒心を抱きます。
更に恐怖から身を守るために、威嚇で唸る事もあります。
このような場合にってしまうと、更に恐怖を感じて飼い主に対しても威嚇で唸るようになる場合もあります。
〇対策:警戒・威嚇するものを取り除く、距離をとる
とにかく、何に対して警戒や恐怖を抱いているのかを判断して、その対象から出来るだけ遠ざけるようにしましょう。
対象となるものがなくなったり、見えなくなったりすれば、自然と唸るのもやめてくれます。
唸る原因②:体調が悪い
体調が悪い時や痛みを感じる時にも唸る事があります。
特に老犬など、免疫力や抵抗力が落ちてくるとこのような状態になりやすいです。
痛みなどが酷い場合には飼い主が近づくだけで唸ったり、噛みついたりする事もあります。
〇対策:すぐに病院へ
体調が悪そうだったり、急に近づいたら唸るようになったりなど普段と様子が違う場合には、すぐにかかりつけの動物病院に連れていきましょう。
そして、獣医さんにはいつから唸るようになったかなど、飼い主が分かる情報はすべて伝えるようにしましょう。
唸る原因③:甘えたい、遊びたい
甘えたい場合や遊んで欲しい場合にも犬は唸る事があります。
しかし、他の場合と違って、甘えたような声で唸るので、声も小さくリラックスした状態なので、無理にやめさせる必要はないでしょう。
〇対策:激しい甘嚙みには注意を!
甘えたい、遊びたいと思っている時には、遊んであげるようにしましょう。
しっかりと構ってあげたり、遊んであげたりする事で解消されるはずです。
しかし、気持ちが高揚し過ぎると甘嚙みが激しくなったり、力が強くなったりして怪我をしてしまう場合もあるので、そういった場合は腕を後ろに隠して、気持ちを落ち着かせてリセットさせましょう。
唸る原因④:嬉しい
飼い主が外出先から帰ってきた時などには、その嬉しさから唸る事もあります。
また、「はやくご飯が欲しい!」と伝えるための場合もあります。
〇対策:まずは気持ちを満たしてあげる
長い時間お留守番をしていると、寂しさを感じますし、お腹も減ってきます。
散歩などにも行きたいなど、かなり欲求が溜まっている状態になっているのでまずは、おやつなどで少しでも欲求を満たしてあげましょう。
おやつをあげる事が習慣化したら「待て」をするようにしましょう。
しっかりと待つことが出来たらおやつをあげましょう。そうすることで嬉しすぎて飛びつく事を防止できます。
唸る原因⑤:散歩から帰りたくない
散歩から帰る時に帰りたくない場合には、唸って抵抗する場合があります。
これは、犬には自分の行動を邪魔されたり、止められたりすると唸って抵抗する習性があるからです。
〇対策:十分な散歩や運動を!
帰る事に抵抗する場合は、犬にとってまだ満足できていない証拠です。
普段、家の中で飼っている犬にとっては唯一の気晴らしできる時間です。
出来る限り満足させるような散歩を心掛けましょう。
ただし、普段から犬の行きたい所に合わせるようにばかりしていると、少し行動を邪魔されただけで唸るようになってしまう場合もあります。
なので、普段からある程度、飼い主が歩調や進む方向をコントロールするようにしましょう。
犬の抵抗が強い場合も、無理矢理リードを引っ張らずにご褒美などで犬も楽しい気持ちになるようにすると良いでしょう。
〇噛む原因
唸る段階で適切な対応ができていれば、噛む事は少ないですが、それでも噛んでしまう事があります。
その主な原因は、
・強い痛みがある
・異常行動
・飼い主との関係性
などがあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
噛む原因①:強い痛みがある
先ほどもご説明しましたが、体調が悪く強い痛みなどがある場合には、近づく飼い主を噛んでしまう事があります。
〇対策:すぐに病院へ
先ほどと同じように普段と違う場合や、体調が悪そうな場合はすぐに病院へ連れていき、獣医さんに分かる事は伝えておきましょう。
噛む原因②:異常行動
突然噛みついたり、唸るようになったりなどの行動をとる場合があります。
こういった行動を異常行動といい、このような場合は脳機能に異常がある可能性があります。
〇対策:病院で診てもらう
こちらも、すぐに病院へ連れていき、検査してもらうようにしましょう。
獣医さんにも事情を出来るだけ詳しく話してください。
噛む原因③:飼い主との関係性
日頃から強いしつけの仕方をしていると、犬が飼い主に対して強い恐怖を感じるようになり、噛みつく癖がついてしまう事があります。
体罰のような強いしつけの仕方などをしていないか、考えてみて下さい。
また、逆に犬に対して依存的な飼い主だと、逆に距離が近すぎて犬側が飼い主をうっとうしく感じて、攻撃しやすくなってしまいます。
〇対策:直ちにやめる
体罰に近いような、厳しいしつけは今すぐにやめましょう。
犬に大きな恐怖を与えるだけで、しつけにはなっていませんし、犬と飼い主の関係性も悪くなる一方です。
逆に犬に依存し過ぎて、何でも犬の要求を呑んでしまうような関係もよくないので、しっかりとしたしつけをして、明確な関係性を持たせるようにしましょう。
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愛犬の噛む・唸るをやめさせる対策とは?
犬の噛む・唸るなどの行動、特に嚙みつくのやめさせるのは、飼い始めからのしつけや環境づくりが大切です。
噛みつき癖がついてからでは、やめさせるのは非常に困難です。
飼い始めの内から対策をしてきましょう。
愛犬に噛みつき癖をつけない対策
子犬の時など、犬は甘嚙みをしてくる事が多くあります。
それは、甘えの表現だったり、歯の生え変わりの違和感だったりと様々ですが、犬が何かを噛むのは1つの習性です。
しかし、特定の物や人を噛むのはいけない事だとしつける事は可能です。
対策①:体罰などは絶対NG!
繰り返しになりますが、嚙むのをやめないからといって体罰のようなしつけ方は絶対にやめましょう。
恐怖を当てるだけでなく、飼い主との関係性にもよくありません。
対策②:噛まれた時の対応の仕方
噛まれた時(甘嚙み)には以下の対応をするように心掛けましょう。
1)「痛い」と言ってからその場から離れて、別の部屋に行く(騒いだり走ったりしない。遊んでもらえると勘違いするため。)
2)1~2分後に愛犬の部屋に戻ります。
3)いたずらせずにおとなしく待っていた場合には、たくさん褒めておやつをあげたり、お気に入りのおもちゃで遊んであげたりする。
この対応を繰り返すことで、「噛むと大好きな飼い主がいなくなってしまう」「噛まずに大人しくしていると、いい事がある」と学習していきます。
対策③:噛ませない環境作り
〇噛みつき防止スプレー
物に関しては、噛ませたくないものには「噛みつき防止スプレー」を使って噛みたくなくなる環境を作りましょう。
〇興味の対象が目に入らないようにする
愛犬が嚙みついてしまうものは遠ざけたり、別の物に変えたりしましょう。
ケージや家具カバーを活用して、飼い主が遊べない場合はケージに入れて置くか、遠ざけるのが難しい家具には足や柱にカバーをつけましょう。
〇噛みつき欲求を解消させる
噛みつきたい欲求を満たすために、思いっきり嚙みつけるおもちゃを与えましょう。
自分だけで遊べるものと、ロープ型などの飼い主と引っ張って遊ぶことの出来るものがあると、飽きにくくなります。
まとめ
〇唸る・噛みつく理由を特定して解消してあげる
〇体罰に近いしつけはNG!
〇飼い始めからの対策としつけが重要
子犬の時など、小さい時の甘嚙みは可愛さからついつい許してしまいがちですが、それを続けてしまうと嚙み癖がなおらなくなってしまう事もあります。
後で苦労する事がないように、飼い始めの内からしっかりと対策をしておく事をおすすめします。
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