【2024年冬至】日出と日没のタイミングは？カボチャを食べたり柚子風呂に浸かる理由は？

年末に向けて日に日に寒くなる中、冬至がやって来ます。

冬至とは何か、そして2024年の冬至にはどのようなことをするのでしょうか？

2024年の冬至は12月21日（土曜日）に訪れ、この日が1年の中で日が最も短い日です。

以下のテーマに沿って、冬至について詳しく説明します：

冬至とは？
2024年の冬至の日照時間（日の出と日の入りの時刻を含む）
冬至にカボチャを食べる理由
柚子風呂の意味と方法

冬至とは、年間で日照時間が最短の日

冬至は12月にある二十四節気の一つで、この日は1年で昼間が最も短く、夜が最も長くなります。

二十四節気は1年を24の節目に分けるもので、冬至は22番目に位置します。

この日、太陽は黄道上で最南端にあり、春分点から270度の位置にある冬至点に達します。

北半球では、この日が1年中で太陽の位置が最も低く、日照時間が最も短くなります。

また、冬至を境に日の長さが徐々に伸び始めるため、新たな始まりや運気の上昇を象徴する時期とされています。

「一陽来復」とも表現され、困難な時期を乗り越えた後の好転を期待する象徴としても用いられます。

冬至の日照時間と日の出、日の入りの関係

冬至は日の出が最も遅く、日の入りが最も早い日ではないという誤解がありますが、実際にはこの日が1年で最も日照時間が短い日です。

これは地球の軸の傾きと公転軌道の楕円形が影響しています。

日の出が最も遅いのは1月初旬で、日の入りが最も早いのは12月初旬です。

冬至は夏至と対照的で、夏至は日照時間が最も長い日です。

2024年の冬至日の日の出と日の入りの時刻：地域別

2024年の冬至は12月21日（土曜日）です。

以下は、2024年冬至の日本各地の日の出と日の入りの時刻、およびその日の全日照時間を示した一覧です。

場所	日の出	日の入り	日照時間
北海道札幌市	7:03	16:03	9時間00分
宮城県仙台市	6:49	16:20	9時間31分
新潟県新潟市	6:56	16:28	9時間32分
群馬県前橋市	6:52	16:32	9時間40分
鳥取県鳥取市	7:08	16:54	9時間44分
東京都	6:47	16:32	9時間45分
愛知県名古屋市	6:57	16:44	9時間47分
大阪府大阪市	7:01	16:51	9時間50分
山口県山口市	7:16	17:09	9時間53分
福岡県福岡市	7:19	17:14	9時間55分
高知県高知市	7:06	17:02	9時間56分
長崎県長崎市	7:19	17:19	10時間00分
鹿児島県鹿児島市	7:13	17:19	10時間06分
沖縄県那覇市	7:12	17:42	10時間30分

冬至の日の出と日の入りの時刻は地域によって異なります。

冬至にカボチャを食べる伝統

冬至に「カボチャ」を食べる習慣は、カボチャの栄養価が高く保存が利くことが主な理由です。

古来、保存が利く栄養豊富な食品が価値を持っていました。

カボチャはβカロチンやビタミンCが豊富で、冬の寒さを和らげる効果があるとされています。

「冬至にカボチャを食べると風邪を引きにくい」という言い伝えがあり、この食習慣が形成されました。

また、「南京（なんきん）」とも呼ばれるカボチャは、「南」を意味し、冬を越えて春に向かう転換期を象徴しています。

冬至には「ん」がつく食べ物を食べると運気が上がるとされる「運盛り」という風習があり、この中には以下のような食材が含まれます：

にんじん
だいこん
れんこん
いんげん
ぎんなん
寒天
金柑
うどん（運盛り麺）

これらの食べ物は、冬至の日に特に好まれる食材です。

冬至の柚子風呂とその背景

冬至に柚子風呂に入る習慣は、日本で長年にわたり続けられてきました。この風習にはいくつかの理由が存在します。

清浄としての柚子風呂

冬に旬を迎える柚子は、その強烈な香りで知られています。古来、強い香りは邪気を払うと考えられてきたため、冬至にはその香りを浴びることで体を清める風習があります。「運盛り」に先立って身を清めるために、柚子風呂が用いられるようになりました。

健康と長寿を願う柚子風呂

柚子の木が長寿で健康であるとされることから、柚子風呂に入ることで無病息災を祈願する習慣が生まれました。柚子風呂は、特に冬の寒さに対して風邪予防に効果があるともされています。

語呂合わせによる柚子風呂の意味

「湯治」と冬至を掛け合わせたり、「融通」と柚子をかけて、「柚子風呂に入ることで融通が効くように」という願いを込める習慣があります。これにより、物事がスムーズに進むことを願います。

柚子風呂の入り方

柚子風呂の作り方は様々ですが、どの方法も簡単で、好みに合わせて楽しむことができます。

柚子を丸ごと一つお風呂に入れると、香りが全体に広がります。果皮に穴を開けるとさらに香りが強まります。
柚子をスライスして浴槽に入れると、香りが即座に水に溶け出します。
柚子の皮を水切りネットに入れて浮かべる方法もあります。
柚子の果汁を直接お風呂に入れる方法もありますが、敏感肌の方は注意が必要です。
「一陽来復（いちようらいふく）」と唱えながら入浴すると、新年に向けての運気向上が期待されます。

まとめ

冬至は、北半球において1年で最も昼の短い日に設定されており、2024年は12月21日にあたります。日本各地での日の出と日の入りの時刻は公表されており、地域によって日照時間が異なります。例えば、東京では日の出は6:47、日の入りは16:32とされ、総日照時間は9時間45分です。冬至には、体を温め運気を高めるためにかぼちゃや柚子風呂が用いられます。伝統的な運盛りや柚子風呂を通じて、健康と幸運を祈りながら、心身ともにリフレッシュする良い機会となります。