沖縄に引っ越して肌荒れした?
化粧品は変えてないのになぜでしょう?
それは、毎日触れている水道水のせいかも知れません。
日本の水道水は、ほとんどが軟水です。
ところが、沖縄の島の中・南部の水道水はほぼ硬水です。
では、軟水と硬水の違いは何でしょう?
水には主にカルシウムイオンと
マグネシウムイオンが含まれているのですが、
水1リットルの中に溶けているカルシウムと
マグネシウムの量を表した数値のことを硬度といいます。
そして、硬度が0~100mg/㍑を軟水、
101~300mg/㍑を中硬水、
301mg/㍑以上を硬水といいます。
この分類の基準は国ごとに様々ですが、
日本での一般的な分類の仕方です。
硬水は飲むとお通じがよくなり、脂肪の排出を促す作用があり、
ミネラル分を多く含む為、わざわざ硬水を飲むモデルさんも多いですよね。
モデルさんや、体型を気にする若い女性に
一時期大変飲まれていた硬水『コントレックス』は
ふだん、軟水を飲み慣れている人は、
飲みにくく、まずい水と思うかも知れません。
さて硬水は毎日洗顔やシャワーに使っていると、
その成分が肌への負担となり、
乾燥や肌荒れの原因になります。
また、もともとの水源の硬度の高さに加え、
もうひとつ考えられる原因は
住んでいるところの貯水タンクの有無です。
沖縄はサンゴから、形成された土地で、
水を蓄える力が弱いため、地下水は海に流れ出てしまいやすく、
よく水不足になり、断水対策として屋根の上に
貯水タンクを取り付けた家屋がおおいそうです。
海に囲まれ、降水量も多いイメージの沖縄が水不足って
想像しにくいですが。
この貯水タンクの清掃がきちんとできてないと、
不純物や、腐敗や、サビといった
本来混じっていないものが水道水に混じる危険があります。
気候の違いもありますが、
お水の違いも肌に大きく影響するのです。
どうして?知りたい!沖縄の硬水で洗顔するとなぜ荒れてしまう?
沖縄はサンゴ礁の島です。
そして地下には琉球石灰岩層があります。
サンゴは炭酸カルシウムの殻をもつ生物で、
その死骸が長い年月積み重なってできた生物堆積岩、
これが沖縄の地下にはあるのです。
その影響で、井戸水や地下水は、
カルシウムやマグネシウムを多く含み
硬水となります。
沖縄本島で使用する水道のなかには
水源を地下水からくみ上げ、ダムの水と混ぜている地域もあるので、
硬度が高くなる事があります。
軟水は肌に浸透しやすく、肌が潤いきめを整えてくれます。
一方硬水は、石けんが泡立ちにくいという性質があります。
洗顔料や、石けんの泡立ちが悪いと
肌に直接手が触れ、こするように洗ってしまって
肌を痛めることになります。
また、石けんかすができやすく、
汚れを含んだ石けんかすが肌に残りやすいことで
肌の刺激になり、肌の乾燥、吹き出物といった肌トラブルを生みます。
もちろん、シャンプー時でも髪への影響が出ますし、
洗濯洗剤の泡立ちが悪いと、衣服に洗剤成分が残り
直接肌に触れる部分は湿疹ができるといったこともあります。
ビックリ!!沖縄島内でも地域で違う硬水の硬度の極端な差
沖縄の水道水はほぼ硬水であると説明しましたが、
島の中・南部方面の硬度が特に高いようです。
それは沖縄の地形によるもので
北東部は酸性土壌からなり、
水道水は比較的硬度の低いところが多いです。
中には、軟水の地域もあります。
沖縄の中、南部といえば、
うるま市、那覇市と沖縄でも人口の多い地域です。
昔は井戸水をトイレや、シャワーの水に使っていた所も多く、
手洗いの蛇口部分に石灰分が固まってしまっていたそうです。
ちなみに現在那覇市の水道水は、
沖縄県企業局が運営・管理していて、
西原浄水場と北谷浄水場から送水されています。
西原浄水場の主な水源は北部のダムと北部山間地域の河川です。
北谷浄水場の場合は中北部のダムと河川に加え、
地下水を主な水源としています。
そのため、ダムの水と石灰分が多く含まれる北谷浄水場から
送水される水の方の硬度が高くなります。
沖縄企業局では、北谷浄水場内に硬度を低減化する施設を取り入れ、
硬度の適正化をすすめてきたことで、
最近では那覇市の水道水の平均的な硬度は100mg/L程に抑えられているそうです。
沖縄では、どこの浄水場から、送水されているか、
取水場所の違いで水道水の硬度がおおきく違うようです。
もしそれが確認できれば、軟水化すべきかどうか、
どんな方法が向くか?など、
見直すきっかけになりそうです。
まとめ
私たちの暮らしにかかせない水。
普段飲んだり、使ったりしている水が
美容や、体調管理に大きく関わってくることを
わかっていただけたでしょうか?
沖縄への引越しや移住先などの、
判断基準に水事情を加えてみてはどうでしょう?
一人暮らしで飲料水だけ変えたい場合は、
ペットボトルの購入で済むかと思いますが、
料理や温かい飲み物のための水を考えると
ウオーターサーバーの設置も検討した方がいいかもしれません。
また、必要に応じて水道水全部を軟水に変えるといったものまで
いろいろな開発が進んでいます。
おおがかりなものになる場合は、沖縄の水事情に詳しい
地元の企業などを調べるとよいかも知れません。
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