実家の家のお隣に祖父の妹が住んでいて、その庭先は春から夏にかけてマーガレットが咲きほこり、その前を通るのが大好きだったのを覚えています。
おばあちゃんに数本分けてもらって机の上に飾ったり、花占いをしたりしていました。
今もマーガレットの咲いている庭先や、園芸店で売られているとつい見とれてしまいます。
ところが、大人になってマーガレットだと思って近づくと、微妙に何かが違う花によく出くわすことがよくあります。
そこで大好きなマーガレットと間違いやすい花について、調べてみることにしました。
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実は間違って覚えているかも!?マーガレットの花の特徴とは?
似たものを探す前に本来のマーガレットの花の特徴をおさらいしておきましょう。
マーガレットの原産地はスペイン領のカナリア諸島で、キク科アルギンセマム属の植物であり、学名はArgyranthemumといいます。
黄色い花芯のまわりにパッと広がる白い花びらが可憐ですが、この花芯は管状花(かんじょうか)と呼ばれる花の集まりで、ひとつひとつ独立した花です。
また、廻りの花びらの部分は舌状花(ぜつじょうか)と呼ばれ、花びらの枚数は決まっておらず、大体は奇数枚であることが多いです。
よく花占いに使われるのは、奇数枚だと最初と同じ方で終わるからで、願掛けの意味もあったのでしょうか?
基本は花芯が黄色で廻りが白い花びらであることが多いですが、最近ではピンクや黄色といった園芸種も盛んに栽培されています。
そして、花色だけでなく、花自体も一重咲き、丁字咲き、八重咲といった咲き方の品種があります。
花茎は細く、花径5cmほどの花を支えるには頼りなさそうですが、茎の途中で葉が伸び、そこから2つぐらいに別れて茎が伸び、花をつけていますので、分岐点から下の茎は結構しっかりしています。
何年も冬越えした株の枝元の茎は、木質化といい、木の枝のように固くなります。
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マーガレットに似た花は沢山あった?それぞれの見分け方を徹底解説!
マーガレットの花の基本データを押さえたところで、次にマーガレットに似た花について見ていきましょう。
フランスギク
キク科フランスギク属学名 Leucanthemum vulgare
原産地 ヨーロッパ
草丈 50~80センチ
フランス名をMargueriteといい、日本でもマーガレットと呼ばれていましたが、本来のマーガレットと区別するため、フランスギクという名前がつけられました。
フランスギクの花は、黄色い管状花と白い舌状花からなり、花径は5cmほど、花は区別がつかないほど、マーガレットに似ています。
マーガレットとフランスギクの見分け方は、葉の形状で見分けるのが一番確実です。
フランス菊の葉はノコギリ状のギザギザ葉で一枚ずつ、互い違いについています。
これに対してマーガレットの葉は、春菊の葉のように深い切れ込みのある小さい葉が何枚もついています。
フランスギクはヨーロッパ原産で耐寒性があり、日本の全域に広く分布しています。
道ばたや空き地、高山にも繁殖する強い生命力があり、北海道では指定外来種に認定されています。
ハマギク(浜菊)
キク科キク属学名 Nipponanthemum nipponicum
原産地 日本
草丈 60~90cm
日本の茨城から以北の太平洋岸に自生している植物で、大きめの白い花をつけます。
葉は肉厚でマーガレットの葉とは全く異なります。
開花時期は9月から11月です。
シャスターデイジー
キク科レウカンテマム属学名 Leucanthemum×superbum
草丈 50~80センチ
シャスターデイジーはフランスギクと日本のハマギクを交配して作り出した園芸種です。
マーガレットやフランスギクよりも、花はおおぶりです。
種類によっては、5~10cmほどの花径になります。
フランスギクのようなヘラ形の葉を互い違いに一枚ずつつけますが、フランスギクよりも柔らかい葉です。
ノースポール
キク科フランスギク属学名 Leucanthemum paludosum
原産地 北アフリカ(アルジェリア)
草丈 12~25cm
花はマーガレットに似てはいますが、花径は2~3cm、草丈も半分ほどで、主に鉢植えなどで好まれる植物です。
カモミール
キク科シカギク属学名 Matricaria chamomilla
原産地 ヨーロッパ、北アジア
草丈 30~60cm
こちらも花の構造と色合いは似ていますが、花心の筒状科の部分が盛り上がり、舌状花は外に反った独特の花姿です。
花径は1~2cmの小花で、リンゴのような香りがします。
花は生または乾燥させハーブティーとして飲みます。
まとめ
遠目に見るとマーガレットだと思ってみていた花も、近づいて花や葉をよく見ると違う花があることがよくわかりました。
開花時期にも違いはありますので、それもヒントになるでしょうか?
小さい頃からマーガレットが好きでした。
なんとなく花びらの数が一定でなくて、密に花びらがついているものとそうでないものとがあって、一輪一輪違って見えるのが好きでした。
私も小さいとき立ち止まっては、眺めたり、花占いをしたりしていた花が本当にマーガレットだったのか、自信が持てなくなりました。
今度マーガレットの開花時期に帰省したら、葉の様子を確かめて、モヤモヤを解決したいと思います。
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