ガーデニングでバジルの栽培に挑戦した方も多いかもしれません。
ですが、バジルの栽培にはちょっとしたコツがあり、それが、植物の剪定の一つである摘心です。
バジル栽培で摘心を怠ってしまうとうまく成長しなかったり、収穫量が少なくなったりしてしまいます。
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知っておこう!バジルの性質
バジルは「頂芽優勢(ちょうがゆうせい)」の性質を持っています。
「頂芽優勢」とは、茎の先端にある葉(頂芽)の成長が優先され、その他の葉(脇芽)の成長が抑制されてしまう性質の事です。
摘心とは?
植物の剪定方法の一つで、枝茎の先端の芽(頂芽)を摘むこと。
こうする事で脇芽などのその他の部分の成長を促します。
摘心を怠った場合の失敗例
では、摘心を行わなかった場合どうなってしまうのでしょうか?
摘心を行わなかった場合の失敗例をご紹介します。
〇成長しすぎて丈が高くなる
バジルは頂芽を優先して成長するため何もせずにいると、
食用となる葉っぱは成長せずに茎だけが伸びてしまい、上に高く成長するので手入れは大変なのに収穫数は少ない
なんて事になってしまいます。
〇脇芽が成長せずに収穫が減る
バジルは頂芽に栄養を優先するので、そのままでは脇芽には栄養が行き届きません。
そのせいで収穫できる量も激減してしまいます。
〇花が咲きやすくなり葉の成長が止まってしまう
何もせずに成長させると、花が咲きます。
花が咲くと、ほとんど脇芽には栄養はいかなくなってしまうので、脇芽の成長はその時点で止まってしまいます。
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知識習得は成功の秘訣!バジル摘心がもたらすメリットとは!?
失敗しないためにも摘心は必要な作業です。
その摘心で失敗しないためにしっかりとした知識を得ましょう。
まずは、摘心をする事によるメリットです。
〇どっしりとした苗に育つ
摘心をしなかった場合、脇芽の葉にまで栄養が行き届かずに、全体的に細く弱々しい苗になってしまいます。
そうならないように、全体に栄養がいきわたるようにするためにも摘心は重要な作業です。
〇葉の枚数を増やす
何もせずに栽培した場合、頂芽にしか栄養がいかず脇芽の葉の数が少なくなってしまい、結果的に採れる葉っぱの枚数が減ってしまいます。
摘心をする事で、脇芽の葉の数も増えて、収穫量も増やすことができます。
〇摘心した枝を新たな苗にできる
せっかく育ったのに、栄養がいかなくなるからって、切ってしまうのは可哀そうと感じる方もいると思います。
でも大丈夫です!
摘心した頂芽も水差しする事で、根を張る様になり、新たな苗として栽培する事が可能です。
新たな苗として栽培する事で、更にたくさんの収穫を見込めます。
もう失敗しない!正しいバジルの摘心方法!
〇バジルの摘心時期 草丈が20㎝まで成長したとき
〇摘心方法 地面から2~3節目の少し上部分をはさみで切るか、手で摘み取る
ベストな収穫時期
バジルは温暖な気候に適している植物です。
日本で栽培する場合、四季があり、地域によって気温にも差があるので、東京を例に挙げると、植え付け時期はゴールデンウィーク頃、花が咲くのが7月半ば~8月ぐらいです。
バジルは花穂が出てくると、葉が固くなってきます。
その前に一度、摘心を行うと長い期間での収穫が見込めます。
バジルの摘心はハサミに注目!オススメなのは手芸ばさみ!
バジルを摘心する際、手摘みでも構いませんが、はさみを使うと楽に摘心できます。
はさみについてですが、摘心には小型で使いやすい、手芸ばさみがおススメです。
ですが、摘心を行う際には、気を付けなければならない部分もあります。
摘心をする時のはさみの注意点
摘心に使うはさみは常に清潔に
はさみに付いていた菌が切り口から入ると、そこから腐らせたり、病気にかかったりしてしまいます。
なので、はさみは常に清潔に保ち、使った後はよく水洗いをして、水分をしっかり拭き取ってオイルを塗って保管しましょう。
消毒する時は、薬局にある消毒用のエタノールを使いましょう。
まとめ
適切な時期に摘心を行う
摘心に使うはさみは常に清潔に
摘心した頂芽は水差しする事で、新たな苗として栽培できる
少しコツのいるバジルの栽培ですが、コツを知ってしまえば簡単な作業でたくさんの収穫を期待できます。
摘心も時期や場所を間違わなければ、作業自体はとても簡単なものです。
一度失敗してしまった方も今回のコツを参考にもう一度バジル栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか?
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