毎日の天気の確認に欠かせない天気予報ですが、何気なく見ている天気予報が、気象庁のものだったり、気象協会のものだったりする事を不思議に感じた事はありませんか?
気象庁はよく耳にしますし、ほとんどの方が知っていると思いますが、気象協会はあまり聞きなれませんよね。
ではこの2つの組織は何が違うのでしょうか?
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気象庁と気象協会は管轄が違う!?似ているようで違う2つの組織とは?
まずは、2つの組織の違いと役割を見ていきましょう。
〇気象庁
・国が運営する政府の組織
・活動内容は、天気予報、地震や津波、台風といった自然災害に関連するもの全般
・活動理念は「国民の生命および財産を保護する事」
気象庁は国の機関で、国民の税金によって運営されています。
主に防災関連の仕事を主にしており、その中の1つに天気予報も含まれている組織です。
〇気象協会
・財団法人として認可され、現在は公益法人として運営されている民間の気象会社
・国や地方自治体、報道関係に対して気象情報を提供して収益を得ている
・気象情報を主に取り扱っている
気象協会は民間が運営している企業で、主に気象情報や天気予報を中心に取り扱っている組織です。
ちょっと豆知識!気象庁と気象協会との関係性の歴史
1993年の天気予報の自由化以前は、気象庁しか、天気予報の発表が出来ませんでした。
その為に、気象庁が発表した予報を分かりやすいように、気象協会が解説していました。
1993年の天気予報の自由化以降は、気象庁以外でも、天気予報の発表が可能になり、以前までは「気象庁が発表し、気象協会が解説する」と協力関係に近かった両者も「国の機関が気象協会だけを優遇するわけにはいかない」と離れていき、独自の運営をしていくようになります。
一方で、ウェザーニューズという気象事業会社が躍進しており、そちらに対抗するために、2009年に気象協会は一般財団法人となり、本格的な組織編成を行いました。
これにより、現在の気象協会となったのです。
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気象庁と気象協会の当たる確率はどっちに分配!?
同じように天気予報を発表する機関なので気になるのは、「どちらの方が正確なのか」ですよね?
ネットでの調査では、2019年の6月~8月の全国の天気予報を調査した結果
・気象庁が84.1%
・気象協会が82.4%
という結果でしたが、調査期間も短めの為、参考程度にしておきましょう。
なぜなら、天気予報の作られ方の性質上、大きく予報が食い違う事は少ないからです。
天気予報の作られ方
天気予報は大きく分けて、3段階の工程で作られます。
1.観測データを収集する
2.スーパーコンピューターで物理法則に基づいた計算をする
3.計算結果をAI的な統計処理や人の経験的な方法で補正する
この3段階のうち1と2は気象庁が行う仕事になります。
なので、その他の気象会社が行うのは主に3になります。
そして、天気予報が発表元によって多少変わるのは、3をそれぞれが独自に行うからです。
スマホの天気予報は全然当たらない!?
「でも、スマホに標準で入っている天気予報は全然当たらないんだけど…。」
と感じている方も多いと思います。
これはアプリによって、海外の気象予報会社のデータを元にしていて、その会社が先ほどの工程の3を十分に行っていないものがあるからです。
3の工程を十分に行っていないと、ただの観測されたデータによる予測しか出来ない為、予報に大きなズレが出てしまい、間違った予報になりやすくなるのです。
信頼性の高い天気予報サイト3選!
信頼性の高い天気予報サイトを3つご紹介します。
〇気象庁天気予報(気象庁)
https://www.jma.go.jp/jp/yoho/
その名の通り、気象庁が発表している天気予報サイトです。
天気予報に関する根本的な調査はここで行っているため、かなり正確な天気予報を発表しています。
また、自然災害などの防災情報も豊富なので、災害情報なども知りたい方にはおすすめです。
〇tenki.jp(日本気象協会)
https://tenki.jp/
気象協会の天気予報サイトです。
お出かけ場所の天気がピンポイントで分かったり、1時間ごとの細かい天気の状況を見たりする事が出来ます。
また、スマホでも簡単に閲覧できるので、利用している方も多いのではないでしょうか?
〇ウェザーニュース(株式会社ウェザーニューズ)
https://weathernews.jp/
約30ものチャンネルがあり、ライブで各地の天気予報を見られたり、星座や星の状況を解説してくれたりするチャンネルなど、独自のコンテンツが多いサイトです。
有料会員になると、全国のライブカメラの映像や、天気による交通状況を見る事もできます。
auスマートパス会員なら無料で有料機能を使えます。
ただスマートホンの場合、慣れるまで使いにくく感じるかもしれません。
まとめ
・気象庁は国の機関、防災情報も扱う
・気象協会は一般財団法人、天気を中心に扱う
・気象庁と気象協会の的中率に大きな差異はない
普段は特に気にせずに使っている天気予報ですが、予報を提供している所によっても、同じ予報でも独自の工夫がされています。
この機会に普段よく使う天気予報がどこの提供なのか調べるのも面白いかもしれません。
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