挿し木というのは株の一部を切り取って土に挿し、根を生えさせて増やす栽培法のことですね。
ちなみに切り取った枝のことを挿し穂といい、挿し木をする土のことを挿し床といいます。
ベランダでバジルを挿し木して上手に育てるには、どんなことに注意したらいいでしょう?
挿し木で注意したいこと
挿し穂は元気な若芽を用意
茎を切るときは茎の空洞をつぶさないように
刃物は清潔な切れ味のよい物を使う
挿し穂は水上げして給水させておく
挿し床に使う土は必ず新しい清潔な土を使う
挿す前に土にたっぷり水をやる
挿し穂を傷めないよう挿し床には穴を開けておく
挿した後、挿し穂を安定させて水をやる
発芽するまで直射日光は避けて、明るい日陰で管理
根が出たら植え付ける
では、注意点に気をつけながら、挿し木の手順をみていきましょう。
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大事なのは基本!!バジルの挿し木を成功させるための方法
1.育ったバジルの株から
葉が4、5枚になるように
10~15cmぐらいの若芽を切り取ります。
2.切り口は斜めの方が水を吸いやすいので
カッターで斜めにカットしておきましょう。
3.カッターの方が切れ味がよく、
茎をつぶさないで切れるので
はさみを使うよりオススメです。
また刃先から菌がついて
病気にならないように
清潔なものを用意しましょう。
大きな葉は四角く切り落として
挿し穂を用意します。
葉から水分や養分が蒸発するのを防ぐためです。
4.水上げ(水につけて給水させること)を1時間ぐらいします。
5.赤玉土(栄養分が含まれていない土)は
充分湿らせておいて
割りばしや指で挿しやすいように
穴を開けておきます。
6.挿し穂を挿したら土を寄せて安定させて、
また水をやります。
7.根がでてくるまで
明るい日陰で乾かさないように気をつけて
管理しましょう。
8.土が乾いてきたら水やりしてください。
9.2~3週間で根が生えてきますので
鉢やプランターに植え替えます。
(根がでると、新芽も出てくるので目安にしてください。)
それから発根には20℃ぐらいがよいので、春の三寒四温と呼ばれる気温の移り変わりの激しい時期をすぎ、温かい日が続くようになってからが育てやすいです。
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これならできる!?初心者さんも簡単なバジル挿し木の水耕栽培
バジルは旺盛な植物ですので、水を入れた容器に挿し穂を入れておくだけでも根がでてきます。
これならペットボトルなどの容器の外から、目で根が伸びてくるのを確認できますね。
それでは、バジルの挿し木を水に挿して育てる水耕栽培の方法をみていきましょう。
挿し穂は土に挿すのと同じ要領で用意します。
1.元気な若芽を10~15cmぐらい切り取り、
カッターで茎を斜めにカットし、
葉は葉先の方から4,5枚残して取り除きます。
2.大きめの葉は刃先を四角く切り落とします。
3.水を入れた容器に挿し穂を入れて安定させます。
4.水は一日に一度は換えましょう。
バジルは肥料を好みます。
水を換えるときに液体肥料を混ぜてあげます。
5.室内の日当たりのよい場所に置いてあげてください。
6.根が伸びて新芽がでてきたら鉢に植え替えてもいいですし
そのまま水耕栽培を続けてもいいです。
7.バジルの新芽が出て、
背丈が20cmぐらいになったら、
摘心といって先を摘み取ります。
8.切った部分の下から脇芽がでて
逆三角形に育っていきます。
これにより草丈がある程度落ち着き
柔らかな新芽がどんどんでてきて収穫量が増えます。
9.7月ぐらいになると穂先に花をつけます。
花が咲くと葉はかたくなり風味も悪くなるので
葉をたくさん収穫したい場合は花穂を摘みます。
バジルは水耕栽培がオススメ!!失敗しにくいそのメリットとは?
バジルを育てるなら水耕栽培がオススメです。
そのメリットをお伝えしましょう。
土を使わないので虫がつきにくいのです。
バジルにはアブラムシがよくつきます。
葉を食べるものなので殺虫剤を使わないでおきたいので、セロハンテープにくっつけて駆除する方法があります。
しかしめんどうです。
土を持ち込まないので清潔です。
室内に土を持ち込まないので清潔に保てます。
土の中で根が密集すると根腐れのもとになります。
材料費をあまりかけずに栽培できます。
用意するのはバジルの挿し穂、挿す容器と液体肥料です。
容器もペットボトルの空き容器を1/3程で切って、ひっくり返して差し込んだものを利用すれば費用をかけずにできるばかりか、細い苗が安定しやすい利点もあります。
管理が楽です。
バジルは水やりのタイミングがとても大事。
室内で目のつきやすいところなら、水の入れ替えも決まってできます。
また、挿し穂から根がでてきたのを目で確認できるので、鉢植えの際に植え替えのタイミングがわかりにくいといったこともありません。
まとめ
バジルの基本的な挿し木の仕方や、水に挿すだけの水耕栽培について紹介しました。
シソ科の植物のバジルは、育てやすく、お料理にも使えるので人気のハーブです。
ピザやパスタに生の葉を使ったり、ジェノベーゼソースにしてパンや魚料理に使ったり、そのままサラダのプレートのはしに添えるだけでもつややかな葉が食欲をそそります。
バジルは夏頃から花を咲かせて、晩秋霜が降りる頃には枯れてしまいます。
もともと温かい地方原産の植物なので、霜が降りるような頃の気温には耐えられないのでしょう。
ある程度気温を一定に保った室内では年中育てることができます。
また、たくさん収穫したい場合は、花穂を咲く前に摘むとよいとお伝えしましたが、この花穂を咲かせても爽やかなかわいらしい花ですので、夏のインテリアにも向くと思います。
ぜひ、お試しくださいね。
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