花言葉が「片思い」や「切ない」という花はある？！

花言葉には、「片想い」や「切ない」などの意味を持つものもあります。

今回は、少し切ない花言葉を中心にご紹介します。

「片思い」という花言葉の花

「片思い」に近い花言葉を持つ花には、

・ベゴニア「片想い」

・クローバー「私を想って」

・ひまわり「あなただけを見つめる」

などがあります。

詳しく見ていきましょう。

〇ベゴニア「片想い」

その他の花言葉には、

・愛の告白

・親切

・幸福な日々

があり、その他にも花の色によっても花言葉が変化します。

白：親切

赤：公平

ピンク：丁寧、親切

黄：繁栄

ベゴニアの花の形はハート形に見える事もあって、「片想い」や「愛の告白」といった花言葉がつけられたようです。

ベゴニアの贈り方

ベゴニアは色によっても花言葉が変わる花でもあるので、伝えたい花言葉の色のベゴニアを選びましょう。

その他の花言葉に、ネガティブな意味の花言葉がないので、贈りやすい花の1つといえますね。

ガーデニングなどでも人気なので、相手がガーデニングを趣味にしている場合などは、ポッド苗で贈るのもおすすめです。

ペゴニアの基本情報

名称：ベゴニア

別名：ベゴニア・センパフローレンス

科・属：シュウカイドウ科　シュウカイドウ属（別名：ペゴニア属）

原産地：ブラジル

開化時期：周年（品種による）

〇クローバー「私を想って」

その他の花言葉には、

・幸運

・約束

・復讐

があります。

また、「四つ葉のクローバー」などで有名なクローバーは、葉の数によっても花言葉があります。

・一つ葉：困難に打ち勝つ　始まり　開拓　初恋

・二つ葉：素敵な出会い　平和　調和

・三つ葉：愛　希望　信頼

・四つ葉：幸運　私のものになって

・五つ葉：財運

・六つ葉：名誉

・七つ葉：無限の幸福

・八つ葉：家内安全　子孫繫栄

・九つ葉：神の運

・十葉：完成　成就

クローバーの贈り方

愛や幸運を意味する言葉の多いクローバーですが、「復讐」といった物々しい花言葉も含んでいます。

なので、三つ葉や四つ葉などの、愛や幸運を意味する花言葉が多い葉数のクローバーを、押し花などにして贈るのがいいかもしれません。

ちなみに四つ葉のクローバーの出現率は1万分の1といわれています。

四つ葉以上の葉数は更に確率が低く、五つ葉で100万分の1、7つ葉では、2億5000万分の1といわれています。

九つ葉に至っては、花言葉通り「神の運」見つける事が出来たら、正に神の領域の運ですね。

クローバーの基本情報

名称：クローバー

別名（和名）：白詰草（シロツメクサ）

科・属：マメ科　シャクジソウ属

原産地：アジア・ヨーロッパ

開化時期：4～7月

〇ひまわり「あなただけを見つめる」

その他の花言葉には、

・あなたは素晴らしい

・崇拝

・情熱

・恋慕　

・あなたを幸せにします

この他にも花の色によっても花言葉が変化します。

白：ほど良き恋愛

黄・オレンジ：未来を見つめて

紫：悲哀

更に、本数でも意味が変化し、

・1本：一目惚れ

・3本：愛の告白

・7本：秘かな愛

・11本：最愛

・99本：永遠の愛　ずっと一緒にいよう

・108本：結婚しよう

・999本：何度生まれ変わってもあなたを愛す

夏を代表する花という事もあり、情熱的な意味の花言葉が多い花です。

ロマンチックな花言葉の「恋慕」や「あなたを幸せにします」などの由来は、ギリシャ神話のアポロンに恋をしてしまい、見つめ続けていた結果、ひまわりに姿を変えたという伝説が由来しているようです。

ひまわりの贈り方

明るいイメージの花の色と見た目のインパクトも大きいひまわりは贈り物としても人気のある花の一つです。

ドライフラワーのどでの贈り物も人気ですね。

季節の花の印象が強いお花ですので、夏に贈るのが最もいいでしょう。

品種によっても花言葉が違うので気を付けましょう。

・サンリッチレモン：願望

・サンリッチオレンジ：未来を見つめて

・ソニアひまわり：太陽の恵み

など

ひまわりの基本情報

名称：ひまわり

別名：サンフラワー・日向葵

科・属：キク科　ヒマワリ属

原産地：北アメリカ

開化時期：7～9月

「切ない」という花言葉の花

次に切なさを感じる花言葉についてもみていきましょう。

・月下美人「はかない恋」

・アネモネ「恋の苦しみ」

・ワスレナグサ「私をわすれないで」

などがあります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

〇月下美人「はかない恋」

その他の花言葉には、

・あでやかな美人

・はかない美

・秘めた情熱

・強い意志

があります。

月下美人は花姿がとても美しく、美に関する花言葉が多いのもその為です。

その一方で、寿命が1日と非常に短く、花を咲かせるまで育てるのも難しい為、その「はかなさ」が花言葉にも由来しています。

英語での花言葉には「危険な快楽」といった意味もあり、人によってはネガティブなイメージも多いかもしれません。

ですが、この由来は月下美人の花の香りが非常によく、魅力的な事が由来となっているので、月下美人そのものに危険な要素はありません。

月下美人の贈り方

月下美人はその寿命の短さなどから贈るのが難しい部類の花になります。

また、英語での花言葉「危険な快楽」の影響か、ネガティブなイメージを持つ方も多い花でもあるので、その部分にも注意が必要です。

しかし、その花姿は非常に美しく、花から香る匂いも非常にいいので、1度は体験してみるのをオススメしたいですね。

月下美人の基本情報

名称：月下美人

別名：月来香

科・属：サボテン科　クジャクサボテン属

原産地：中南米

開化時期：6～11月

〇アネモネ「恋の苦しみ」

その他の花言葉には、

・はかない恋

・恋の苦しみ

・見放された

・見捨てられた

などがあります。

色別の花言葉もあり、

・赤：君を愛する

・白：期待　希望　真実

・ピンク：待望　待ち望む

・紫：あなたを信じて待つ

・青：あなたを信じて待つ

アネモネもギリシャ神話が由来とされる花です。

キューピッドの矢を誤って受けてしまったアフロディーテがアドニスという少年に恋をしましたが、彼は狩りの最中に亡くなってしまいます。

アドニスの死に悲しんだアフロディーテの涙、または、アドニスの血から咲いた花がアネモネだといわれています。

そのために悲しい花言葉の多い花になったのだと思われます。

アネモネの贈り方

アネモネは特に失恋のイメージが強い花言葉が多い花です。

なので相手に想いを伝えたい場合などは、「赤色」のものを選ぶことで愛する気持ちを伝えやすくなります。

アネモネの基本情報

名称：アネモネ

別名：ボタンイチゲ　ベニバナオキナグサ　牡丹一華（和名）

科・属：キンポウゲ科　イチリンソウ属

原産地：南ヨーロッパ・地中海

開化時期：3～5月

〇ワスレナグサ「私をわすれないで」

その他の花言葉には、

・誠の愛

・真実の友情

があります。

花色によっても花言葉があり、

・青：真実の愛

・ピンク：真実の友情

・白：私を忘れないで

完全に別れているというよりは、色ごとに意味があるといった感じですね。

ワスレナグサの花言葉には、中世時代のドイツの悲しい話が由来になっていると言われています。

ある日、若い騎士が恋人の為に川辺に咲く美しい花をとりに行った際に、川に流されてしまい、最後の力で掴んでいた花を岸辺に投げ、「私を忘れないで」と言葉を残して、亡くなってしまいました。

この話や花言葉の悲しさから、怖いイメージを持っている方もいるかもしれませんが、実際に怖い話や言葉はありません。

ワスレナグサの贈り方

ワスレナグサは暑さに非常に弱いので、春先などに贈るのがベストな花です。

小ぶりですが、その花姿は非常に美しいので、花束にしてもとても見栄えがいいです。

ワスレナグサの基本情報

名称：ワスレナグサ

別名：フォーゲットミーノット　忘れな草

科・属：ムラサキ科　ワスレナグサ属

原産地：アジア・ヨーロッパの熱帯地域

開化時期：3～6月

片思いでも「失恋」という花言葉の花

片想いの中でも「失恋」の意味合いの強い花言葉は、

・チューリップ（白「失恋」・黄「望みのない恋」）

・キンセンカ「別れの悲しみ」

・ミヤコワスレ「別れ」

などがあります。

それぞれみていきましょう。

〇チューリップ（白「失恋」・黄「望みのない恋」）

バラと同じく「愛情」を表現する花言葉の多いチューリップの花ですが、白や黄色のチューリップには別れを感じさせる花言葉も多いです。

・白：失恋　失われた愛　新しい愛

・黄：望みのない恋　正直　高慢

ちなみにチューリップの共通の花言葉は「思いやり」です。

本数でも花言葉に変化があるチューリップですが、

・15本：ごめんなさい

・16本：不安な愛

・17本：絶望の愛

など、ネガティブな意味の花言葉になってしまう本数もあります。

チューリップの基本情報

名称：チューリップ

別名：ウコンコウ（鬱金香）

科・属：ユリ科　チューリップ属

原産地：トルコ

開化時期：3～5月

〇キンセンカ「別れの悲しみ」

その他の花言葉には、

・悲嘆

・寂しさ

・失望

など、全てが悲しい意味の花言葉になります。

その由来にはギリシャ神話が関わっています。

水の精クリティが太陽神アポロンに恋をしてしまいました。

しかし、アポロンにはレウコトエ王女という恋人がいました。

それを妬ましく思ったクリティは、王女の父に密告します。

その報告をうけた王は、王女を生き埋めにしてしまいます。

後に自分の行いを恥じたクリティは、9日間地面に座ったまま空を過ぎるアポロンを見つめていました。

やがてキンセンカの花に姿を変えたといわれています。

キンセンカの基本情報

名称：キンセンカ

別名：カレンデュラ　ポットマリーゴールド　長春花（チョウシュンカ）

科・属：キク科　キンセンカ属

原産地：地中海沿岸

開化時期：12～5月

〇ミヤコワスレ「別れ」

その他の花言葉には、

・しばしの慰め

別れの花言葉をもつミヤコワスレですが、その由来は恋愛ではなく、承久の乱の時の順徳天皇の話が由来となっています。

1221年に後鳥羽上皇が鎌倉幕府に対して討幕の兵を挙げたが破れた承久の乱の影響で佐渡へ流された順徳天皇がミヤコワスレの花を見て、

「都への思いを忘れられる」と話されたことが由来となっています。

ミヤコワスレの基本情報

名称：ミヤコワスレ

別名：野春菊（ノシュンギク）東菊（アズマギク）深山嫁菜（ミヤマヨメナ）

科・属：キク科　ミヤマヨメナ属

原産地：日本

開化時期：4～6月

花言葉で秘めたる想いを伝えるなら…

花言葉で秘めた想いを伝える場合には、注意すべき点もあります。

想いを伝える時の3つの注意点！

・複数の花言葉に注意！

・花言葉だけでなく、見栄えも重要！

・相手の事を考えたサイズにしよう！

特にこの3つを意識して、花選びや贈り方を考えましょう。

〇複数の花言葉に注意！

基本的に花言葉は、1つの花に複数のものが存在します。

花言葉が1つしか存在しないものは非常に稀です。

更に、複数の花言葉の中には、ネガティブな意味を持つ花言葉が含まれている事も多くあります。

そのような場合は、相手に誤解されたり、うまく気持ちが伝わらない場合もあります。

なので、事前に送りたい花言葉の花について調べて、必要な場合は、メッセージカードなどで補足の説明を入れるなどの工夫をしましょう。

〇花言葉だけでなく、見栄えも重要！

「想いを伝えたい」気持ちが先行しすぎてしまうと、花言葉ばかりに気を取られて、見栄えが悪くなってしまう場合もあります。

贈り物である以上、見た目の印象は大事です。

贈る時の見栄えも考えた上で、最適なものを選びましょう。

見栄えはそれほどよくないけど、どうしても使いたい花がある場合は、他の花との組み合わせや、見栄えが良くなるプレゼント方法を考えましょう。

（フラワーアレンジメントやドライフラワーなど）

〇相手の事を考えたサイズにしよう！

先ほども説明したように、贈り物という側面を忘れてはいけません。

どれだけ素敵で見栄えのいい花束でも大きすぎると、邪魔になりますし、宅配などで贈るにしても大きすぎると飾るスペースに困ってしまいます。

最近では、小さい花束も流行っており、他にも小さめの小鉢の花ギフトも人気です。

なるべく手荷物としても邪魔にならないサイズ感を意識しましょう。

まとめ

今回は、片思いの切ない花言葉や想いを伝える際の注意点を中心にご紹介しました。

特に、贈り物をする場合は、

・複数の花言葉に注意！

・花言葉だけでなく、見栄えも重要！

・相手の事を考えたサイズにしよう！

この3点には注意して贈るようにしましょう。

自分の秘めた想いを伝える際の参考になれば幸いです。