建材などによく使われるモルタルとコンクリートですが、
実際どんなもので、何が違うのか?
似ているようで全く違うモルタルとコンクリートについて解説していきます。
知って損なし!モルタルとコンクリートは配合される砂利で違う!?
モルタル (セメント+水+砂)
セメントに細骨材と呼ばれる砂を3:1の割合で混ぜ合わせて、水を加えて練ったもの
特徴
・粘りがある
・乾くとすぐに固まる
・強度はコンクリートより弱い
コンクリート(セメント+水+砂+砂利)
セメントに砂と粗骨材と呼ばれる砂利を1:3:6で混ぜ合わせて、水を加えて練ったもの
特徴
・強度はモルタルよりもある
・圧縮力には強いが、引っ張る力に弱い
・固まるのに時間がかかる
このように、同じセメントを原料にしていますが、配合する物と割合で特徴が大きくかわります。
仕様用途や耐用年数も違うので、補修などをする場合もどちらが使われているのか確認し、
しっかりと違いを把握しておかないと、補修のつもりが建材の劣化を早める事にもなります。
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モルタルとコンクリート、耐用年数は〇〇年だった!あなたの家もメンテナンスが必要かも!?
家の建材としても使われるモルタルとコンクリート。
頑丈とはいえ、年数が経てばどうしても劣化してきてしまいます。
そこで、それぞれの耐用年数と判断基準を知って、早めのメンテナンスをお勧めします。
モルタル
形成しやすく、早く固まるモルタルは主に外壁に使われることが多く、モルタル外壁と呼ばれたりします。
耐用年数は30年位で、その寿命を超えていると
・壁全体に大きなひび割れが出来ている。
・壁が崩れてしまっている。
このように基本的に目で見て分かる程のヒビや破損が出てきます。この場合は業者さんを呼んで、本格的な修復をしなければなりません。
家全体の壁がそのような状態なら大規模な工事になりますが、一部分の壁だったら部分的な修理も可能です。
傷んだ部分だけを剥がして壁を作り直します。mあたり約3500~7500円ほどです。
しかし、外壁内側の下地から作り直す場合は、別途7000円程掛かるので、業者さんに頼んで、
見積もりをしてもらいましょう。
ただし、この場合はどうしても他の壁との色合いが違ってしまうので、目立ってしまいます。
(少しでも目立たせないためには塗装をする必要があります。)
そこで、最近人気なのが、
外壁カバー工法
といい、モルタル外壁の上に新しい外壁をかぶせる工法です。
最近は需要が増えてきて、お洒落なデザインの外壁から選ぶことも出来ます。
費用は3500円~6500円ですが、足場代や諸経費で高くなることが多いです。
まだ寿命がきていないなら
目立ったひびや破損がない場合は、少しでも長持ちするように塗装や定期メンテナンスを頼みましょう。
塗装をする基準
・水をかけると染み込む
・壁を触ると手に粉がつく
・カビが発生している
・ひび割れがある
・表面が剝がれている
これらが確認できる場合は。壁の塗装が機能していない為、塗装しましょう。リホーム業者など無料で点検してくれる所もあるので、まずは相談してみましょう。
コンクリート
コンクリートは強度がある為、家の土台や柱に使われます。
ただし、引っ張る力に弱いため、主に使われているのは鉄筋を中に入れた鉄筋コンクリートです。
コンクリート自体は100年以上持つとも言われていますが、耐用年数は47年程に定められています。
こちらも、家の立地環境で大きく寿命が変わるので、一概には言えません。ですが長持ちさせるなら、やはり定期的なメンテナスは欠かせません。
コンクリートの場合、家の重要な建材になっている事が多いので、必ず専門業者に見てもらい、判断してもらいましょう。
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モルタルとコンクリートの正しい使い分け方とは!?
庭の花壇や塀のちょっとした修繕でモルタルやコンクリートを使う機会もあるでしょう。
ですが、今までお話した通り、役割が全く違うので正しい使い方を覚えましょう。
モルタルは主にレンガやコンクリート等の建材の接着剤のような役割で使われることが多いです。他には傷のちょっとした修繕やDIYなどで床などを作った時の仕上げ材などにも使われます。
コンクリートは建築物の建材に使われます。
なので、普通の方が使うことはほとんどありません。
なので、基本的に使うのはモルタルだけです。DIYやセメントを扱う事に慣れている方ならば、コンクリートも扱えるでしょうが、基本的に建築に使われる事が多いので、よほど自信のある方以外は、業者さんに頼む事をお勧めします。
まとめ
モルタルは粘りが強く、早く乾くがコンクリートほど強度はない。
主に外壁や建材の接着剤の役割で使われ、DIYや簡単な修繕でもよく使われる。
耐用年数は30年。
コンクリートは乾くのに時間がかかるが、モルタルよりも強度があり、しかし引っ張る力には弱いので、鉄筋などを入れて家の建材として使う。
耐用年数は47年。
しっかりと違いと役割を考えて、モルタルとコンクリートを使いましょう。
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