人間の皮膚の上には色々な菌が常在しています。
健康状態が良いときには特に悪さをしないことが多いのですが、お肌の水分や油分などのバランスが崩れたり、衛生状態が悪くなったりすると、トラブルを引き起こすことがあります。
そんなお肌の常在菌のひとつがマラセチア菌で、マラセチア毛包炎の原因菌です。
今回はマラセチア菌についてご紹介したいと思います。
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マラセチア菌とは
マラセチア菌はお肌に常在するカビの仲間「真菌」のひとつです。
ですから正確に書くと「マラセチア属真菌」となります。
皮膚常在菌を代表する細菌のひとつ、アクネ菌というニキビの原因菌とは別ものです。
ウイルスと細菌と真菌(カビ)の違い
マラセチア菌が毛穴で炎症を起こすと「マラセチア毛包炎」になり、胸や背中、腕・肩にニキビのような湿疹ができます。
いわゆる体ニキビですね。
しかし普通のニキビに症状が似ているからといって、ニキビ用の塗り薬を使っても効果はありません。
マラセチア毛包炎の場合は、カビに効く「抗真菌剤」が必要になります。
http://irohanihohe.com/1002.html
マラセチア菌を予防するには
マラセチア菌自体は誰の毛穴にもいるカビなのですが、条件が重なることで炎症を引き起こすことがあります。
どんな条件かというと、まず他のカビと同じように高温多湿が好きなので、夏場の汗をかいたお肌などは特にマラセチア菌が増えやすくなります。
そして過剰なお肌の皮脂は、マラセチア菌を急増させる栄養源です。
ですからマラセチア菌を増殖させないためには、皮脂の分泌を抑えることがポイントになります。
そのためには、
・油脂の多い食事を減らす
・ビタミンB群とCを多く摂る
・お肌・頭皮を清潔に保つ
・紫外線を防ぐ
・寝不足を避ける
という点に注意しましょう。
ファーストフードなどの油の多い食事が多いと、その分皮脂の分泌も多くなります。
ビタミンB群は脂肪分の代謝に必要で、ビタミンCとともに皮膚の健康を保つために必要な栄養素です。
マラセチア菌の栄養源となる余分な皮脂や汚れを取り除いて清潔にしておくのは当然ですが、強くこすって過剰な刺激を与えることはお肌が傷つくことになり逆効果になるので気を付けましょう。
同じように紫外線や寝不足もお肌にダメージを与え、お肌の防御力が下がる原因となります。
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マラセチア毛包炎になったら
一度マラセチア毛包炎になってしまうと、なかなか自然治癒はしにくくなります。
放置すると慢性化したり、頭皮で悪化すると脂漏性脱毛症の原因になったりするので、早めに皮膚科を受診した方が良いです。
皮膚科で抗真菌薬による治療を行えば比較的治りやすいので、まずはお医者さんに相談しましょう。
http://irohanihohe.com/1012.html
まとめ
今回はマラセチア菌とマラセチア毛包炎、そしてその予防法についてご紹介しました。
もしマラセチア毛包炎が疑われるような症状になったときには、早めに皮膚科で診察を受けましょう。
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