初孫の初節句となると、両家共に何かしてあげたくなりますよね。
昔はその地域のしきたりや作法があり、色々決まっていたりもしましたが、現在ではそこまでありません。
なので、鯉のぼりはどちらの親が買っても問題はないのですが、両家ともに買いたいとなると、トラブルの元にもなりかねないですね。
トラブルを避けるためにも、知識をもって対応しましょう。
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鯉のぼりは母方の親が買うという習わしはいつから?その由来とは?
昔の結婚は基本的に、女性が男性の家に嫁ぐ形が一般的でした。
また、男尊女卑の時代でもあったので、どうしても父方の親の方が立場は強く、結婚すると父方の親と同居するのが当たり前でした。
母方の親は端午の節句に五月人形や鯉のぼりを買う事で、孫に会う口実にしていたのが風習化して、母方の親が買うことが一般的だったと言われています。
鯉のぼりの誕生
鯉のぼりは、江戸時代中期頃に誕生したと言われています。
元々は中国の習わしだった端午の節句は、その時期になると中国の人はよもぎや菖蒲(しょうぶ)を摘む日にしていました。
それが日本にも流れてきて、菖蒲と尚武(しょうぶ)<=武士を尊ぶ>が同じ発音である事もあり、江戸時代の武士は子供たちが勇ましく、立派な武士になるように武者人形を飾りました。
鯉のぼりはそれに対抗して、町の庶民が始めたのが始まりと言われています。
鯉のぼりに込められた願いとは?
町の庶民の間から始まった鯉のぼりですが、中国の伝説の1つである登竜門伝説が日本にも伝わり、立身出世の象徴になりました。
その登竜門伝説の中での竜門と呼ばれる滝を鯉が登ると竜になった話を元に、子供が滝を上る様に強くたくましく育ってほしいという願いを込めて、鯉のぼりを上げました。
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東日本と西日本で異なる、鯉のぼりの地域のしきたり
歴史的な習わしだけでなく、地域の風習によっても「誰が買うのか」が変わってきます。
東日本(北海道・関東~名古屋)の風習
東日本では、家を継ぐ男の子が生まれた事を祝い、父方の親が購入していました。
その代わり女の子の場合は雛人形を、桃の節句に母方の親が購入するのが一般的でした。
西日本(関西~九州)の風習
西日本では、江戸時代からの習わしと同じく、母方の親が買うのが一般的です。
また、女の子の節句の時も雛人形を母方が購入するのが当たり前だったようです。
あくまで、大きく分けた場合の違いですので、市町村などでも風習は変わってきますので、風習に従う場合は、地元地域のしきたりの通りにするのがいいと思います。
鯉のぼりどっちの親が買うべき問題をまるく収める回避法を伝授!!
昔からの風習を解説しましたが、冒頭でもお話したように、現在では昔ほどしきたりにこだわる家庭も減っており、「どちらの家が買うか?」に特に決まりはなく、どちらが買っても問題ありません。
ですが、どちらでもいいからこそ、「どっちが買うの?」と揉める原因にもなりかねないですよね。
そうならないように予め対策しておきましょう。
〇まずは自分たちの意見を明確にする
端午の節句の主役は自分たちの子供であり、両家の孫が主役です。
まずは自分たちの子供の事を一番に考え、どうするべきか、意見を夫婦でしっかり固めておきましょう。
そして、話し合いの場になった場合は、必ず主導権を握って両家の意見をまとめる事が大切です。
〇周りの人の話も聞いてみよう!
初めての事は自分たちも戸惑う事があるので、友達や知り合いに、経験者がいるなら「どうしたのか?」聞いておく事も大切です。
そうする事で具体的な案を教えてもらえたり、両家に提案したりする事もできます。
〇予め、お互いの両親に話を聞く
何よりも、お互いの家がどう考えているのか聞いておきましょう。
買うつもりでいるのか、任せるつもりでいるのか、お互いの家の方針をハッキリさせた上で話し合いましょう。
〇話がまとまらない場合は両家で話し合いの場を設ける
お互いの家の意見をハッキリさせても、両家とも「自分たちが買う」と引かない場合もあります。
その場合は、両家で話し合いの場を設けましょう。
大げさに感じるかもしれませんが、些細な事で両家の関係に傷が入る事もあります。
更にお互いが実際に話し合う事で納得できる事もあります。
母方が鯉のぼりを買い、父方が五月人形を買うなどの妥協案で納得する事もあるので、簡単に収まりそうにない場合は思い切って話し合いの場を設けましょう。
まとめ
・昔は母方の親が買うのが一般的だった(地域で変わる場合もある)
・現在は特に「どちらが買う」といった決まりはない
・「どちらが買うか」揉める前に話し合いを
現在は家庭によってそれぞれなので、両家がどちらも「買うよ」という事も少なくないと思います。
それはとてもありがたい事ですが、揉めない様にお互いが納得できるように解決しないと、それからの家族関係に影響がでる可能性があるので、前もってどうするつもりなのか聞いておく事をおすすめします。
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