春は芽吹きの季節です。
草木は新芽が伸び始め、枝先に若芽がでて、色合いが若草色になってきます。
春野菜っていうと何を思い浮かべますか?
私は春キャベツや豆類などの栽培野菜の他に、野山に自生する春限定の山草を思い浮かべます。
ワラビ、タラの芽、うど、ふき、ぜんまい、こごみ、筍…
食卓に並ぶと『春の訪れ』を感じ、季節を味わうことができます。
栽培野菜でいうと、いつ頃までをいうのか、南北に長い日本列島では桜の開花と同じく、北と南で多少ずれが生じてきます。
栽培野菜の場合、春に店頭に並ぶ野菜は、秋の終わりから、霜が降り始める前に植え付けられ、春になって成長し収穫される野菜が主流です。
秋まきのキャベツや、ジャガイモがその代表格です。
これら冬越え野菜は通常の植え時より、栽培期間が長くなり、害虫被害も少なく、栄養を蓄え、ジューシーなものが多いです。
ここではそんな春野菜の種類や特徴についてご紹介いたします。
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春野菜といえば何がある?種類や特徴をご紹介!
春野菜といえば、 まず思い浮かべる代表的なものは筍でしょう。
竹の旬と書いて筍、または竹の子と漢字では書きます。
温室栽培や品種改良で季節感の薄れてきたこの頃ですが、筍の皮をはぎ、米ぬかをいれてゆがく時、春を感じます。
野山に春の訪れを告げるふき、こごみ、たらの芽、わらび、ぜんまい、うどなど、その春にしか採れないもの数量限定でいただくことに、より季節感を感じることでしょう。
これら春の山菜の特徴としては、季節感はあるものの独特の苦みや香りのあるものが多く、おいしいとは思わない人もいるかもしれません。
また菜の花、春キャベツ、新ごぼう、新じゃが、新玉ねぎなどの栽培野菜も店先に並ぶようになります。
この季節、活動を始める害虫から身を守るため『植物性アルカノイド』という成分が野菜から出され、これが苦みや独特の香りのもとになります。
新じゃがいもは11月頃から植え付ける冬越し野菜です。
早春に成長が早まり、皮の柔らかいのが特徴で、皮ごと茹でたり焼いたりすることで、皮付近の栄養も逃さず、食べることができます。
新玉ねぎは通常寝かせてから出荷するところ、収穫後すぐに出荷することでジューシーさはそのままで、辛みも少ない為、生食で食べられることが多いです。
果肉が柔らかくみずみずしいので、加熱すると柔らかくなりすぎ、食感がなくなるので火の通し過ぎには気をつけたいものです。
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旬の春野菜をおいしく!栄養豊富なオススメのレシピ4選
それでは、栄養豊富な春野菜のレシピをご紹介いたします。
まずは筍ですが、定番の若竹煮や土佐煮、筍ご飯といったものがおいしいと思います。
若竹煮は同じ時期旬を迎える若布とさっと煮たものですね。
新若布を加えることで、むくみを防ぐカリウムや、免疫力を高めるフコイダンを摂ることができます。
土佐煮は煮汁にかつお節を加えることで、9種類の必須アミノ酸が加わり、イソロイシンやリシンといったうま味成分が筍のエグ味を和らげ、さらに美味しさを引き立てます。
定番のこれらのお料理には、先人の知恵が活かされていますね。
そんな筍のオススメのレシピは皮付きの筍をそのまま焼き上げる丸焼きです。
皮付き筍丸焼き
1. 新鮮な皮付きの筍を洗って外側の皮を数枚剥ぎ取ります。
2. 濡らした新聞紙で巻きます。
3. その上からアルミホイルを二重に巻きます。
4. 後は220~240度のオーブンで30分ほど焼くだけです。
5. 根元の固い部分にぐっと刺さればOKです。
6. 包丁で何等分かに割り盛り付ければ香ばしい筍焼きのできあがり!
これはオーブンでというよりも、バーベキューなどの炭火焼きがオススメです。
春のお庭でバーベキューをするときにぜひ取り入れて季節を味わって頂きたいです。
店先でも皮付きの生と茹でた物が売られていますので、お好みで選んでぜひ味わってください。
春の山菜の天ぷら
1. たらの芽、こごみ、ふきのとうの下処理をします。
たらの芽は根元を切り、下の固い部分は剥くように取り除きます。
こごみは、くるりと巻いた部分が汚れを洗い、しっかり水気を切ります。
ふきのとうは黒くなった葉は取り、外側の葉からしっかり広げて花のようにします。
ふきのとうはアクが強く、色が変わりやすいので、葉を広げた物から冷水につけます。
40~50分つけてしっかり水気は取っておきます。
2. 小麦粉2:冷水3の割合でさっくり混ぜた衣を用意します。
3. ふきのとうは花びらのように広げた方を下にして油にいれ、火が入ったらひっくり返します。
4. たらの芽や、こごみも余分な衣が付きすぎないよう、油に投げ入れるようにして軽く揚げます。
次に万能な春キャベツのレシピです。
春キャベツは巻きが柔らかく、容易に葉をはがすことができ、味しみもよいのでいろいろな具材の味を吸わせるととてもおいしいです。
挽肉を巻いてロールキャベツにしても、葉の間にベーコンや薄切り肉を挟んでミルフィーユ風にしてもおいしく召し上がれます。
うちではこの時期のアサリの酒蒸しに春キャベツを入れます。
黄緑色が爽やかで、アサリのおだしを吸ったキャベツがおいしいです。
春キャベツの焼売
1.春キャベツ半個は葉をはがして芯を薄めにそぎ、沸騰した湯で1分程茹でる。
2.
玉ねぎのみじん切り1個分
蓋ひき肉300g
おろし生姜小さじ1
酒大さじ1/2
砂糖大さじ1/2
オイスターソース大さじ1/2
鶏ガラスープの素小さじ1
塩こしょう少々
片栗粉大さじ2
上記の材料を全てボールに入れてこね、丸めておきます。
3.春キャベツの水気を切って、肉だねを包みます。
※年配の方や小さなお子様には細切りキャベツで巻くと、歯切れがよくなり食べやすいでしょう。
4.無水鍋もしくはフライパンに並べ、10分ほど蒸し焼きすればOKです。
うちではシューマイ好きな子供達に喜ばれます。
通常の焼売の皮よりも色合いがきれいにできあがります。
新じゃがのジャーマンポテト
1. 新じゃがはよく洗って水気を切ります。
2. 皮付きのまま、素揚げします。
3. 串がすっと通るようになったら、取り出します。
4. フライパンにニンニクとオリーブオイルを入れます。
5. 火をつけ新じゃがとカットしたウインナーを入れます。
6. ハーブソルトを振り、ウインナーに火が通ったらできあがり!
新じゃがの小いもの袋入りがあったら、いつも買って作るのがジャーマンポテトです。
揚げたじゃがいもを半分ぐらいに切ってジャーマンポテトを作り、ピザの具にしてもおいしいです。
まとめ
さてここでは、春野菜の種類や特徴、オススメのレシピについてご紹介しました。
最近は品種改良で植え付け時期をずらし、温室などの普及で収穫時期をずらすことが可能になり、また物流もひと役かって、あまり野菜の旬がはっきりしなくなりました。
同じ時期の素材を一緒に使うことでより春を感じ、見た目も栄養バランスも良くなるようです。
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