気温が下がり湿度も下がって空気が乾燥してくると、インフルエンザが流行りだします。
この季節は夏の疲れの名残もあって抵抗力が十分でなく、風邪をひくことも多い時期です。
どちらもウイルス感染によるものですが、インフルエンザの場合にはタミフルやリレンザなどの治療薬があるので、風邪かインフルエンザかの見極めが重要になります。
この記事ではインフルエンザと風邪の初期症状、そしてインフルエンザ脳症の初期症状について述べています。
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インフルエンザに感染したときの初期症状
インフルエンザに感染してから症状が出るまでの潜伏期間は1~3日くらいです。
多くの場合急に38度以上の高熱が出て、全身の関節や筋肉の痛み、だるさなどがあります。
そしてこの後にのどの痛みや咳、鼻水などの風邪と同じような症状がでます。
突然の高熱と全身の倦怠感がインフルエンザの初期症状の特徴となっていてA型・B型とも共通です。
ただ例外もあって、朝は37度程度の微熱だったのに、夜になって39度以上の高熱が出たという例もあります。
いつもの風邪と様子が違うと思ったときには注意が必要ですね。
また時には、免疫記憶や抵抗力のおかげか軽症ですむ場合もあります。
風邪とインフルエンザの初期症状での違い
風邪の場合、発熱は37度くらいの微熱から38度くらいまでが普通です。
症状も急に出るのではなく徐々に進み、くしゃみや鼻づまりは風邪特有の症状になります。
もちろん一口に風邪と言っても原因となるウイルスも多様で、症状もバラつきはありますが、インフルエンザの”急”で”全身”に対し、風邪は”ゆっくり”で”局所的”であるのが一般的な違いです。
風邪にはインフルエンザのような治療薬がないので、諸症状を緩和しながら自然治癒力のみで治すしかありません。
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インフルエンザ脳症の初期症状
さて5歳以下の幼児で気をつけておきたいのがインフルエンザ脳症です。
特に1~2歳で発症率が他と比べて高くなっているので注意が必要になります。
その症状は主に、けいれん、意味不明な言動、急速に悪化する意識障害です。
その多くはインフルエンザによる発熱から数時間~24時間以内に発症しています。
高熱時には脳症でなくても似たような症状が出ることもありますが、すみやかに医師の診断を受けたほうが良いです。
また、解熱剤の種類によっては悪影響を与える可能性があるという研究結果がでています。
大人にしか使用が許可されていないアスピリン系(サリチル酸系)以外にも、ジクロフェナクナトリウムやメフェナム酸などの解熱剤をのむと死亡率が上がると報告されていますので、急場しのぎであっても子どもには服用させないようにしましょう。
どうしても解熱剤を使いたいときには、アセトアミノフェンを使います。
まとめ
急に高い熱がでて、全身の痛みやだるさが出てくることが、インフルエンザの場合は多くなります。
インフルエンザ治療薬は発症から48時間以内の投与が効果的なので、早めの診察を受けたいところです。
ただ早い段階では、インフルエンザウイルスの増殖が少なくて陽性の結果が出ないことがあります。
その場合には時間をおいて再度検査するか、症状的にインフルエンザの疑いが高いときには治療薬を処方されることもあるので、医師との相談になります。
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