何年か前までは「食用花」という呼び方のほうが一般的だったようですが、最近では「エディブルフラワー」と呼ばれることが多くなってきました。
日本でも昔から食用菊が酢の物や、お刺身のつまに添えられたりしてきましたが、1980年頃から洋食とともに、エディブルフラワーの認知度もアップした背景があります。
食べられる花も色々あり、また実は栄養があることもあまり知られていないようです。
今回はエディブルフラワーについて、また食べられない花、食べてはいけない花についてもご紹介していきたいと思います。
Sponsored Link
エディブルフラワーとは?
エディブルフラワーのエディブル(Edible)は日本語で「食用」、フラワー(Flower)はご存知の通り「花」、ようするにエディブルフラワーとは食用花を英語で言っただけですね。
食用花自体珍しいものでもなく、食用菊よりもっと身近なミョウガやカリフラワーだって食用花なのです。
ですからお料理の飾りとして彩りを添えるだけではなく、香り付けとして使ったり、普通の野菜や果物と同じように食べられています。
そして見た目の美しさや香りの良さだけではなく、ちゃんと栄養があるエディブルフラワーも少なくないのです。
キレイでしかもヘルシーということで、日頃の食卓にエディブルフラワーを取り入れる人が増えてきています。
エディブルフラワーに栄養はあるの?
エディブルフラワーの中には、ビタミン・ミネラルなどの栄養を豊富に含むものもあります。
また抗酸化作用を持つものや、抗菌作用を持つものなどもあり、多種多様です。
代表的なエディブルフラワーと、その栄養をご紹介しましょう。
菊
江戸時代から食べられる花として扱われてきたとされる菊は、和製エディブルフラワーです。
料理のつまに使われるつま菊などの小輪種や、花びらだけを食べる大輪種などがあります。
生体内の解毒物質であるグルタチオンの生成を高める成分が、菊には含まれているので、解毒作用や抗酸化作用に役立つほか、中性脂肪やコレステロールを低下させる効果も研究報告されました。
雑菌が繁殖しにくいように、お刺身などの生ものに添えられることがありますね。
ビタミン類ではβカロテンやビタミンB・Cなどを含みます。
菜の花
菜の花は、皮膚や粘膜の健康維持に欠かせないβカロテンを豊富に含んでいます。
またビタミンCも多く含んでいるので、美容との相性が抜群のエディブルフラワーです。
また血圧を下げる働きがあるカリウムも、豊富に含まれています。
スナップドラゴン
豊富なビタミンCを含んでいるのがスナップドラゴン。
味も香りも淡白で、花びらも柔らかいスナップドラゴンは、いろいろな料理に使いやすいエディブルフラワーです。
パンジー・ビオラ
パンジーよりも花の大きさが小さいものをビオラと呼んでいます。
パンジーもビオラも、どちらもビタミンCが豊富な食用花です。
香りはほとんどないのですが、多彩な花の色が重宝されています。
プリムラ
代表的な春の花として親しまれているプリムラは、豊富な花の色を持つエディブルフラワー。
柔らかい花びらと、クセのないソフトな味は、どんな料理にも合うので、よく使われる食用花です。
パンジーと同じようにビタミンCが豊富で、お肌の健康や、免疫力の向上に役立ちます。
Sponsored Link
食べられる花と食べられない花
キレイな花の中にも、自らを守るために毒を持っているものがありますので注意が必要になります。
食用花として売られていることはありませんが、よくニラと間違えられるスイセンの他にも、キキョウ、彼岸花、クリスマスローズ、シャクナゲ、クレマチス、アジサイ、アネモネなどは、食べると中毒を起こしますので食べられない花です。
またたとえ食べられる花でも、お花屋さんなどで売られているような、観賞用に栽培された花には、農薬や鮮度を保持するための薬剤などが使われているので、食べられない花になります。
必ず、食べるために栽培・販売している花を買いましょう。
自分で育てるときでも、エディブルフラワー専用の種を用いたり、無農薬に近い状態で育てたりすることが必要です。
まとめ
植物は自分の子孫を残すために実を作りますが、その実を作るために必要な花にはエネルギーが注ぎ込まれます。
だから花の部分にも栄養が豊富に含まれているのです。
ですから今まで単なる飾りとしてしか見ていなかった花も、食べられる花、エディブルフラワーとして、野菜や果物と同じように食べてみてはいかがでしょうか。
ちなみにカーネーションもエディブルフラワーなんです。
http://irohanihohe.com/129.html
Sponsored Link
おすすめ記事
コメント