記事内に広告を含む場合があります

味噌は健康の源だった!栄養成分と種類をまとめてみました。

味噌汁
日本で昔から使われている調味料は色々ありますが、なかでも「味噌」は古くから使われてきました。

食生活の変化にともなって、味噌汁が朝の食卓に登場しないご家庭が増えたかもしれませんが、それでもまだまだ日本のソウルフードのひとつといってもいいのではないでしょうか。

もちろん味噌汁だけではなく、和風の料理になくてはならない調味料であり、栄養豊富な味噌は日本人の健康のためには欠かせません。

Sponsored Link


味噌は健康のもと


ことわざの一つに、

「味噌は朝の毒消し」

という言葉があるのをご存知でしたでしょうか。

栄養価が高くて体に良い味噌は、特に朝食に味噌汁として飲むと健康維持に効果的です。

その理由はまず、温かい味噌汁が朝の身体を温めてくれて、さらに味噌に含まれるアミノ酸や各種微量栄養素が、一日をスタートするうえでの活力源になってくれます。

さらに味噌に含まれているレシチンやサポニンが、体の中で余っている脂肪分を溶かし、食物繊維は腸の中のカスをからめ取り、これらを体の外へ排出する働きがあるのです。

野菜や海藻などの食材をたくさん入れて、具沢山味噌汁にすることでさらに栄養価を高めることができ、そしてまたナトリウムとカリウムのイオンバランスも整えることができます。

脳にエネルギーを与え、身体のデトックスになるという万能食品なので、無理のない範囲で食生活に取り入れていきたいですね。

朝の味噌汁

味噌に含まれる栄養成分


発酵食品である味噌には、酵素の力によって生み出された色々な栄養成分が含まれています。

アミノ酸


味噌の主原料となる大豆には、人間が必ず食物から取らなくてはならない「必須アミノ酸」が含まれています。

ちなみに必須アミノ酸は、

トリプトファン
リジン
メチオニン
フェニルアラニン
トレオニン(スレオニン)
バリン
ロイシン
イソロイシン
ヒスチジン

の9種類です。

体内で合成できないので、不足することがないようにしなくてはなりません。

必須アミノ酸のうち、リジンとトレオニンは主食である米にあまり含まれていないのですが、味噌には豊富に含まれています。

米と味噌という和食のゴールデンコンビは、必須アミノ酸のバランスが良いのです。

サポニン


アミノ酸と同じように、大豆にはサポニンが多く含まれています。

サポニンには、血液中のLDL(悪玉)コレステロールの蓄積を抑える働きがあるので、動脈硬化や心筋梗塞・脳梗塞などが気になる方におすすめです。

イソフラボン


イソフラボンはポリフェノールの一種で、特に大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと同じような働きをする成分です。

女性ホルモンの減少によって引き起こされる更年期障害の緩和や、骨粗しょう症の予防に役立つといわれています。

レシチン


レシチンはリン脂質という脂質の一種で、大豆レシチンは脳をはじめとする内蔵や組織などの、あらゆる細胞の中に存在している重要な成分です。

脂溶性成分の運搬を助けることから、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)の改善や、肝臓での脂質合成を抑えることなどが報告されています。

レシチン・コリンの効果と摂取


その他にも、味噌にはビタミン、ミネラル、食物繊維など、豊富な栄養素が含まれています。

バランス栄養食品ですね。

Sponsored Link


味噌の種類


味噌にも日本全国の気候や風土などの地域性、そして原料の違いなどから、多種多様な種類があります。

地方別の味噌では、長野県の信州みそ、宮城県の仙台味噌、愛知県の八丁味噌などが有名です。

さてここでは、味噌を作るときに使われる麹の原料によって、味噌の種類を分けました。

米味噌


米味噌は大豆に米麹を入れて作られます。

日本国内で作られている味噌の約80%が米味噌です。

米味噌の中には甘口・辛口、赤・白・淡色など、種類も豊富にあります。

基本的に塩分が多いほど辛口です。

麦味噌


麦味噌は大豆に麦麹を入れて作られます。

中国・四国・九州地方などでよく作られている味噌です。

甘口と辛口があります。

米味噌よりも食物繊維が多め、塩分少なめ、甘みが強めで香りが豊かです。

豆味噌


豆味噌は大豆だけを主原料として作られます。

色が濃く、煮込んでも香りがとびにくいのが特徴です。

中京地方(愛知県、三重県、岐阜県)を中心に生産されていて、代表的な味噌に八丁味噌などがあります。

調合味噌


調合味噌は、米味噌、麦味噌または豆味噌を、2種以上調合したものや、米麹、麦麹または豆麹を2種以上混合したものを使用した味噌です。

味噌ラーメン

まとめ


味噌が歴史上に登場するのは平安時代からですが、当時は貴族のような身分の高い人しか食べられない贅沢品でした。

また調味料というよりも、粒状のままで食品として食べられていたといわれています。

時が経つにつれて原料となる大豆の生産量が増え、水に溶けやすい味噌も開発されて、今のような広く一般的に使われる調味料となりました。

調味料と言っても「畑の肉」といわれているほど栄養満点の大豆を原料にしているので、味噌は食材の味を引き立てながら栄養も強化し、健康的な食生活に一役買っているわけですね。


玉ねぎの栄養効果・効能は?加熱するとどうなる?
玉ねぎは和洋中を問わずに広く使われていて、栄養価も高い身近な野菜ですね。 いろいろな料理に使うことができるヘルシーな食材...

Sponsored Link


おすすめ記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました