テレビ会議用のシステムにもいろいろありますが、「Zoom」というシステムを利用する人が急増しました。
2019年末では約1000万人だった1日の利用者が、2020年の3月では約2億人ということですから実に20倍ということで、まさに急増ですね。
使われ方も企業の会議だけではなく、プライベートなオンライン飲み会や、教育関係でも遠隔授業に利用されるようになりました。
ところがそれにともなって、Zoomの持っているセキュリティー上の脆弱性も明るみに出てきて問題になっています。
特に最近では、全然関係ない人が勝手に会議に割り込んでくるというスパム行為が、
「Zoom爆撃(Zoombombing)」
と名付けられました。
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Zoom爆撃されるとどうなる?
会議や講義などを行っている最中に突然、画面に全く関係ないメッセージが書かれたり、”不適切”な画像や動画が勝手に流されたりするというトラブルが発生しています。
飲み会に使っているときくらいならまだしも、それこそ教育の場で使われているときならシャレになりません。
それからテレビ会議に侵入されるということは、会議中の内容がダダ漏れになるということで、機密情報やプライバシーの流出という危険性があります。
ただ、このZoom爆撃はZoomのシステム上の問題のみではなく、多くの場合利用の仕方にも問題がありました。
会議への乱入があったのはパスワードが設定されていなかった場合や、パスワードをSNS上で公開してしまった場合など、言ってみれば世界中にオンラインの会議室を一般解放していたことになり、ハッカーさんウエルカム状態になっていたわけです。
テレビ会議でZoomのセキュリティー問題を回避するには
Zoom爆撃回避に限らず、基本的なセキュリティー対策として
1.パスワードを設定する
2.会議室のアドレス(URL)やパスワードをSNSで公開しない
3.待機室を設定して、会議への参加者を確認する
この三つをキチンとやっておけば、ほとんどのZoom爆撃は避けることができると思われます。
それからテレビ会議を行うときに、パソコンではなくスマホやタブレットを使用することも対策のひとつです。
もちろんパスワードなどを公開したりしないのが前提ですが、スマホはパソコンよりも設計が新しい分、セキュリティーも高くなっています。
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他のビデオ会議サービスなら?
Zoom爆撃を避けようと思ったら、Zoomそのものをやめて別なテレビ会議システムを利用するという選択も考えられなくはありません。
大手の有名どころでは、マイクロソフトのTeams、グーグルのハングアウトやMeetなど、その他のサービスも色々とあります。
例えばGoogle Meetの場合、会議用のアドレスをクリックすることのほかにアカウントにログインすることも必要になっていたり、会議室のIDを複雑なコードにしているので推測されにくいなど、会議へ割り込みにくくなっているシステムです。
ただ、どんなシステムを使ったとしても、利用者のセキュリティーへの意識が低ければ、情報が漏れるなどの可能性がなくなることはないので、守るべき点はしっかりと共有しておくことが大切でしょう。
まとめ
Zoomは手軽にテレビ会議ができるシステムであったがゆえに、セキュリティーの甘さを悪意の第三者につかれて、会議乱入などの被害を受けるケースがありました。
問題が大きくなった以後は、Zoom社も新機能追加などを後回しにして、セキュリティー対策に力を入れています。
他のサービスを利用するという手もありますが、一番大事なのはテレビ会議への参加者の意識かもしれません。
会議室のアドレスやパスワードを安易にSNSなどのネット上にさらしたりせず、待機室で参加者をしっかり確認するといったことが大切です。
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