壁掛けテレビはもはや時代遅れなのか？

「壁掛けテレビは時代遅れなの？」

「壁掛けテレビの欠点は？」

「壁掛けテレビと床置きテレビ、どっちがおすすめ？」

こんな疑問を抱えていませんか？

壁に掛けることで部屋の雰囲気を一新し、スマートな印象を演出できる壁掛けテレビには今でも多くの人が憧れを抱いています。

特に狭い部屋に住んでいる方にとって、壁掛けテレビはスペースを最大限に有効活用できるスタイリッシュなスタイルと言えます。

しかし、「時代遅れ？」や「取り付けが煩わしい」といった批判的な声も聞こえ、導入に迷う方もいることでしょう。

本記事では、壁掛けテレビのメリットとデメリットを詳しくまとめ、どのような人におすすめかを解説します。

壁掛けテレビのデメリット

購入前に知っておくべき壁掛けテレビのデメリットは以下の3点です。


これらのポイントを確認することで、後悔を避けるための手助けになるでしょう。

配線計画を立てないと雑然とする

壁掛けテレビを導入する際には、見た目の美しさも重要です。

しかし、配線の問題が頭を悩ませることがあります。電源や映像の配線を美しく見せるためには、事前に配線計画を練る必要があります。

何も対策せずに配線を繋げてしまうと、雰囲気が乱れ、「ごちゃごちゃ」した印象になります。壁掛けにしたことでスリムになったはずのテレビ周りが逆に見劣りしてしまいます。

一般的な対策として、以下の方法があります。


ただし、壁の構造や繋ぎ方によっては専門的な知識やスキルが必要であり、手間や工事費用が発生することも考えられます。賃貸の場合は壁を工事できないこともあるため、慎重に検討が必要です。

設置場所が簡単には変えられない

壁掛けテレビは一度設置すると、場所の変更が難しくなります。これは設置に手間がかかるだけでなく、設置できる場所にも制約があるからです。


壁掛けテレビは重量があるため、壁が強固で重量を支えられる場所に取り付ける必要があります。石膏ボードのような構造だと補強が必要であり、設置場所は制限されます。

このため、「部屋の模様替えをしたいけど設置場所の変更が難しい」と考える必要があります。ただし、慎重に計画を立てた方はこの問題を回避できるでしょう。

視聴角度に制限がある

壁掛けテレビは壁に固定されているため、自由な視聴角度の変更が難しく、動きに制限が生じます。高さの微調整や斜めの調整はできますが、自由なアレンジが難しく、取り付け位置によっては見づらい可能性があります。

取り付け位置と視聴位置の両方を考慮する必要があり、部屋の構造によっては適切な場所が見つからないこともあります。

近年は可動式アームで自由な位置まで調整できる取り付け具も存在しますが、価格が高くなることがあります。自由な視聴角度が重要な方は、取り付け具の選択にも検討を加えましょう。

壁掛けテレビのメリット

壁掛けテレビには以下のようなメリットがあります。


これらのポイントを詳しく見ていきましょう。

空間を有効活用できる

壁掛けテレビ最大のメリットは、テレビ台やスタンドが不要になり、部屋のスペースを広げられる点です。床置き型テレビが占有する床面積を考えれば、テレビ周りが広々と見えます。

床置き型テレビに大きなテレビ台を設置すると、部屋のスペースを圧迫してしまい、狭さを感じることがあります。壁掛けテレビならばスペースの確保が容易で、部屋のアレンジもしやすくなります。

ゲームやレコーダーを収納したい場合は、壁掛け収納棚を取り付ければスペースを確保しつつ、スッキリとした印象を保つことができます。

スタイリッシュな見た目の部屋になる

壁掛けテレビの導入により、部屋の印象は大きく変わり、スタイリッシュな雰囲気になります。テレビ台がなくなり、テレビ周りが整理されたことで、部屋全体がスッキリとした印象を受けます。

セレブの家にも多く見られる壁掛けテレビは、昔から憧れを抱いている人が多く、現在もこだわりのあるインテリアに取り入れられています。見た目の印象が大きく変わるため、部屋の雰囲気を向上させたい方や高級感を演出したい方には断然おすすめです。

地震など災害時も安心

壁掛けテレビは地震時においても、床置き型テレビよりも安定性があり、倒れにくい特長があります。壁に固定されているため、テレビ転倒による怪我のリスクが最小限に抑えられます。

地震発生時にテレビによる被害が多いため、壁掛けテレビの導入は安全性を考慮した選択と言えるでしょう。特に子供がいる家庭では、テレビの転倒が大事故に繋がる可能性があるため、壁掛けテレビの採用を検討する価値があります。

壁掛けテレビのメリットとデメリットを総合的に考え、自身の生活環境や好みに合わせて導入するかどうかを検討してみてください。

視線に合わせることができる

視聴者の視線に合わせることが可能な壁掛けテレビは、設置高さが自由に調整できます。

床置き型テレビでは、テレビに対して見上げたり見下ろしたりすることがあり、これが快適でない場合もあります。

壁掛けテレビを使用すると、視聴者の目線とテレビが一致し、首の負担を減少させつつ映像に没頭できるため、その利点があります。取り付け後の高さ調整も、取り付け金具に依存しますが、多くの場合、柔軟に調整できるため安心です。特に傾斜も調整可能な場合、より快適な環境を構築できます。


テレビの設置形態（掛け型か置き型か）は、部屋の状況や好みによって異なります。壁掛けテレビがおすすめなのは、狭いスペースを最大限に活用したい人、スタイリッシュでスッキリとした印象を求める人、視聴位置を目線と同じか高い位置に設定したい人です。

一方で、置き型テレビは、テレビ台と合わせて部屋のアクセントになりたい人、視聴位置の変更やテレビの移動が頻繁に必要な人、テレビ周辺に収納物が多い人におすすめです。なお、取り付けの手間や移動の難しさを感じる場合は、適していない可能性があります。

最後に、壁掛けテレビに関する一般的な質問に答えます。

壁掛けテレビは時代遅れなのか？

ネットで調べると「時代遅れ」という意見もありますが、まだまだ人気があり、部屋のスペースを広く見せるために支持されています。部屋をスタイリッシュにし、見栄えを良くするために依然として人気があります。

プロジェクターなどを利用するという手段もありますが、起動が早くて部屋の照明を落とさなくても良い壁掛けテレビに、普段使いの利便性という点で軍配が上がるでしょう。

アーム式の壁掛け金具を使ったテレビのデメリットは？

アーム式の取り付け金具は、テレビが落下する危険性があること、複雑な取り付けが必要となること、配線の長さを計画する必要があることがデメリットです。不安定な金具を使用すると、アームを伸ばしたときにテレビが耐えられずに破損・落下する可能性があります。適切なテレビの重さとアームの耐荷重を確認し、慎重に取り付ける必要があります。

新築で壁掛けテレビにするデメリットは？

新築で壁掛けテレビを導入する場合、移動が難しいことがデメリットとされます。壁に穴を開けたり、配線を通す工事が必要であり、取り付けた位置からの変更が困難です。新築の場合、住んだことがないため、取り付けた位置がイメージと異なる場合があり、後で変更したくなることがあります。

壁掛けテレビにしたら配線はどうする？

壁掛けテレビの配線の対処法には、壁の中に埋め込む方法、モールやコードカバーを使用して隠す方法があります。見た目を重視する場合は、壁の中に埋め込んで完全に露出させないようにするのがおすすめです。賃貸の場合は壁に穴を開けることが難しいため、モールやコードカバーを使用して対処することが一般的です。

またチューナー部をテレビ本体とは別にして、ワイヤレスで接続するというタイプもあります。このタイプならテレビ本体からは電源用のケーブルが一本出るだけで済みます。

壁掛けテレビの買い替え費用は？

壁掛けテレビを買い替えて壁に配線を通す場合、工事費だけでも30,000円から60,000円かかります。工事費が高額であり、新しいテレビを購入する場合はさらなる出費が発生します。また、使っていた壁掛け金具が新しいテレビに対応していない場合は、金具の買い替えも必要です。費用には注意が必要です。

壁掛けテレビは時代遅れという噂やデメリットのまとめ

この記事では、壁掛けテレビのデメリットや時代遅れの噂について詳しく解説しました。

デメリットとしては、配線計画の必要性、設置場所の変更が難しい点、視聴角度の制限が挙げられますが、それでもスタイリッシュな外観や部屋を広く見せる利点があり、今でも多くの家庭で愛用されているようです。部屋の印象を変えたい方は、検討してみる価値があります。