ドッジボールの試合で勝つコツは、積み上げた練習によって体得できます。
頭で考えなくても状況に適した動きができるように、数をこなすことも大事ですが、練習では”何のためにこの練習をしているのか”を十分理解したうえで、正確性を意識して質を高めることも必要なことです。
基礎練習から実践的な練習まで、ドッジボールの練習メニューの一例をご紹介します。
もちろん、これらの練習の前には、体の全ての関節と筋肉をあたためるくらいの入念な準備運動をしましょう。
ケガの予防には欠かせません。
キャッチボールで投げ方のコツをつかむ
もっとも基本的で、かつ重要な練習がキャッチボールです。
練習では投球フォームを意識して、より正確に投げるように心がけます。
と言っても手元だけで”置きに行く”ことなく、体全体を使って投球することが大切です。
基本となる距離は10m。
内野の長さになります。
(低学年の場合は8m)
パスをするにもアタックをするにも、この距離をいかに強く・早く・正確に投げられるかにかかっています。
まずはウォーミングアップもかねて、相手の胸をめがけて投げるキャッチボールです。
これはハンドキャッチの練習にもなります。
そして次に、軽くステップしての投球練習です。
実際の試合中で行う動作になります。
勢いを消さないようにタイミングよく投げられるように練習することがポイントです。
ワンバウンドの練習もしておきましょう。
試合中に相手のパスカットを防ぐための手段のひとつになります。
足元の球は敵カットマンも取りにくいので、状況によってワザとワンバウンドでパスを出すのです。
バウンドしたときに、けっこう角度がついてボールが跳ねますので、投げる方もキャッチする方も感覚をつかんでおきます。
ここからは主にアタッカーの練習メニューになるかもしれませんが、助走をつけて体全体を使い、力強く遠投する練習方法があります。
距離は20m、外野から外野までの距離になるので試合中に投げることはありませんが、球を速く投げるための練習方法のひとつです。
またボールをキャッチするときも走りこんで捕球し、そのままの勢いで投球することで、より実践的な動きになります。
その他に、3m位の距離での素早いキャッチボールがあります。
速球でのパスの練習と、パスカットの練習にもなります。
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フォーメーションで試合のコツをつかむ
アタッカーとそれ以外のメンバーに分かれて行う練習メニューです。
敵味方に分かれたようになりますが、アタッカーは攻撃のみ、守備側はキャッチのみの練習になります。
自チームのメンバーだけで攻撃力と守備力を同時にアップする練習方法です。
アタッカー・チームは内外野の連係プレイを確認しながら練習します。
基本的には元外野の選手が司令塔となり、パスコースやアタックを狙う選手をサインなどで指示します。
オーソドックスな攻撃パターンについては別記事で紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。
http://irohanihohe.com/794.html
キャッチ・チームは基本守備陣形の横一列になります。
パスを通されないように間は空けません。
選手の配置
中央にはキャッチ力の一番優れた選手を配置し、両サイドにはキャッチ力と機動力を備えた選手を配置します。敵外野から距離を取りにくく、また片側が空いていることから強いパスがかすめやすい両サイドは、アウトになりやすいポジションです。
その間を他の選手でうめていきますが、できるだけ上手な人とそうでない人が交互になるように配置します。
キャッチは、アタックされた選手が万が一ボールをはじいても、両隣の選手がカバーするように、常に心掛けるようにすることが大切です。
3人がかりでボールを取りに行きましょう。
http://irohanihohe.com/1178.html
動きが俊敏でハンドキャッチが上手な人がいたら、カットマンにします。
パスカットは相手からボールの支配権を奪う、攻撃的な守備です。
アタッカーが投球動作に入ったら素早く味方の列の後ろに回り込みます。
パスコースを予測し、カットしに行くか否かを瞬時に判断しなければなりません。
また、基本的にアタッカーはカットマンがいるところを避けて投球するので、キャッチが上手くない人の後ろに立つことでアタッカーの狙いをそらす効果があり、アタックされたとしてもカバーすることが可能です。
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ミニゲームで勝つコツをつかむ
最後は場数がものを言います。
実戦経験を積むには、他チームとの交流試合などを組むことが一番効果的ですが、そのような環境がない場合や、あっても日常的にというわけにもいかないのが普通ですので、自チームを2つに分けての紅白戦になります。
競技ドッジボールに出場するチームの場合は最低12名の選手がいるので、最少でも6名ずつのミニ・チームができることになりますね。
6名いれば攻守ともに3人コンビネーションの練習になりますので十分効果的です。
大事なことはただ何となく試合をするのではなく、ゲームごとに課題となるテーマを決めて取り組むことがポイントになります。
まとめ
練習では体の動きを常にチェックして、より強く、そしてより早く正確にできるように心がけます。
何のための練習なのか、はっきりとした目的を意識しましょう。
そして試合ではできるかぎりリラックスして、余計なことは考えずにボールに集中することが大切です。
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