気温が上昇してくるにつれ、アウトドアも盛り上がってきますね。
そんな季節に注意しなければならないのが蚊による虫刺されです。
暖かくなって盛り上がるのは人間だけではなく、虫たちも活動的になってきます。
虫にもいろいろ種類がありますが、外へ遊びに出たときなどに厄介なのは蚊のような害虫です。
誰しも一度ならず蚊に刺されたことはあるかと思いますが、蚊に刺されたときのあのかゆみは本当に不快になります。
しかも場合によっては病原菌を運んでくることもあるので気を付けなければなりません。
特に蚊に刺されやすい人は、しっかりと対策しておくことが必要ですね。
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日本に生息する蚊の種類
まずは敵を知ることが大事なので、蚊の生態についてまとめました。
蚊の種類や生息地によって違いはありますが、蚊の活動開始はだいたい4月の終盤頃からです。
15℃くらいから活動を始める蚊が多く、22℃から31℃でピークを迎えます。
ちなみにさらに気温が上昇し35℃以上の猛暑になると、逆に動きが鈍くなります。
蚊は22℃を超えて活動的になると、人や動物の血を吸うようになります。
血を吸うのはメスだけで、卵の成長のためのタンパク源として血を吸うのです。
日本で生息している代表的な蚊は次の3種類があります。
アカイエカ
日本全国に生息している蚊です。活発に血を吸う時間帯は夕方から深夜になります。
ヒトスジシマカ
いわゆるヤブ蚊の一種で、東北地方から西の地域に生息している蚊です。活発に血を吸う時間帯は昼頃から夕方になります。
もともとは熱帯性の蚊でしたが、貿易ルートなどから侵入してきて、今では亜寒帯の東北地方にまで広がりました。
デング熱などの感染源となるので気をつけなければなりません。
チカイエカ
多いのはビルなどの浄化槽や地下鉄などで、主として屋内にすむ蚊です。冬でも活動する蚊で、活発に血を吸う時間帯は夕方から深夜になります。
小さな水たまりでも蚊の幼虫・ボウフラが生息できるので、いたるところに発生する虫です。
蚊に刺されたときのかゆみの原因
蚊が血を吸う対象は人間だけではなく哺乳類全般で、さらに爬虫類の一部も刺します。
全ては卵の成長のためということで、子孫繁栄が血を吸う目的です。
蚊は口についている針で血を吸いますが、刺すときにはまず唾液を注射するように注入します。
この唾液がクセモノで、血が固まりにくくなったり、麻酔作用で刺した痛みを抑えたりする成分が含まれているのですが、人間の体はアレルギー反応を起こし、蚊に刺されたときのかゆみの原因となっているのです。
また前述したように、ウイルスに感染した蚊に刺されることで感染する「蚊媒介感染症」の原因ともなります。
日本で多いのはデングウイルスによるテング熱、発症例は少ないのですが日本脳炎ウイルスによる日本脳炎などがあり、また日本国内での感染はまだ報告されていないものの、東北以南に生息しているヒトスジシマカはジカウイルス感染症の媒介蚊であることから、可能性としては低いのですがジカウイルス感染症にも注意が呼びかけられています。
何が危ない?どう防ぐ? ジカウイルス感染症(ジカ熱)予防のポイント | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン
蚊媒介感染症には有効なワクチンがなく、対処療法が中心となっているので、蚊に刺されないような対策が重要です。
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蚊に刺されやすい人と対策
「血液型がO型の人は蚊に刺されやすい」という説もありますが、これには確かな根拠がありません。
実際のところ蚊は、二酸化炭素が高濃度なところや温度が高いところ、そして汗のにおいがするところをかぎつけてくるので、呼吸数が多い人、体温が高めの人、新陳代謝が活発な人などが蚊に刺されやすい傾向にあると言われています。
子どもが刺されやすいのはこういう理由からなのですね。
蚊に刺されないようにする対策には次のようなことがあります。
服装
蚊が一番認識しやすい色は黒です。ですから黒い服を着ていると蚊が寄り付きやすくなります。
そして肌を出していると蚊が嗅ぎ付けやすくなって刺されやすくなるので、黒くない長袖の服を着るようにするとよいでしょう。
虫よけグッズ
定番の虫よけスプレー、昔ながらの蚊取り線香、その他にもブレスレットタイプの虫よけグッズなど、色々と売られていますね。ところが中には蚊に対しては効果のないものがあるので注意が必要です。
そのようなグッズの場合は商品の説明書きに、対象としている虫の名前が記載されていたり、蚊を対象とした商品ではないとの表示があったりしますので、購入前に確認しましょう。
また、蚊はハーブなどの香りが嫌いです。
部屋への蚊の侵入対策には、窓際にハーブの鉢植えなどを置いたり、シトロネラやレモンユーカリ、ゼラニウムなどのアロマオイルを薄めて網戸や玄関などにスプレーする方法もあります。
蚊に刺されても
蚊に刺されると強いかゆみがでることが多いですが、掻いてしまうと刺された皮膚に残っている蚊の唾液が広がってしまうので我慢しなければなりません。
ちなみに叩くのもNGです。
刺された後は通常の場合、市販の虫刺され薬を塗って治まるのを待ちます。
場合によってはアレルギー反応によって水ぶくれになることがあり、ひどくなったときには皮膚科などで処置してもらうといいです。
蚊に刺されてから1~2日後に症状が出る遅延型反応の場合には、ブドウの粒のような赤い水ぶくれができることがあります。
発熱、関節痛、筋肉痛などがあるときには、重度なアレルギー反応や感染症の可能性もありますので、すぐに医師の診断を受けましょう。
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