俳句を詠むときの大事な決まりごとのひとつに季語がありますね。
季語は春・夏・秋・冬の四季と、新年を合わせた5つの季節をあらわすための言葉です。
さらに季語は、時候、天文、地理、人事、行事、忌日、動物、植物、食物の9つの項目に分かれています。
今回はその中でも季節は夏、そして植物の中から季語にできる花に絞って記事にしました。
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俳句の夏の季語を選ぶとき
まず夏という季節がいつからいつまでなのかということ、そして夏はさらに3つの期間に分けられているということについて簡単に説明しておきます。
実は夏がいつからいつまでなのかについての統一的定義というのはないんです。
例えば気象庁が定める夏の期間は6月から8月まで、天文学的には夏至から秋分までというふうになっています。
それでは俳句で夏の季語というときには、いつ頃を指しているかというと、暦上の立夏から立秋の前日まで、つまり5月初めころから8月初めころまでです。
さらに夏は3期間に分けられています。
・初夏
立夏から芒種の前日まで
(5月初めころから6月初めころまで)
・仲夏
芒種から小暑の前日まで
(6月初めころから7月初めころまで)
・晩夏
小暑から立秋の前日まで
(7月初めころから8月初めころまで)
そしてこの3つの夏の期間を全部あわせたのが「三夏」と呼ばれています。
夏の季語になる花
日本人が昔から、咲いている花で季節を感じてきたからなのか、季語になっている花の種類も多いです。
ここではたくさんある中からいくつか選んで紹介したいと思います。
初夏の季語になる花
薔薇
バラ科バラ属の低木です。
多種多様な品種があります。
牡丹
ボタン科ボタン属の落葉小低木です。
美人を形容する言葉の、
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花
の牡丹ですね。
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仲夏の季語になる花
百合
ユリ科ユリ属の多年草です。
とても多くの品種があります。
百日紅
ミソハギ科サルスベリ属の落葉小高木です。
開花期間が長いことから百日紅という名前が付けられています。
紫陽花
アジサイ科アジサイ属の落葉低木です。
土壌が酸性だと青い花、アルカリ性だと赤い花になります。
晩夏の季語になる花
月見草
アカバナ科マツヨイグサ属の花で、生育環境によって1・2年草や多年草になる花です。
夕方に白い花弁で開きはじめますが、朝にしぼむときにはピンク色になります。
浜茄子
バラ科バラ属の落葉低木です。
実はローズヒップとしてジャムなどになります。
三夏の季語になる花
時計草
トケイソウ科の熱帯植物です。
時計の文字盤のような花の形をしています。
この他にベゴニア、パパイヤなどがあります。
まとめ
俳句を詠むときに夏の季語として使える花をいくつか紹介してきました。
一句ひねるときの参考になると嬉しいです。
ちなみに夏を代表する花に向日葵がありますが、向日葵は晩夏の季語になります。
http://irohanihohe.com/1272.html
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