一雨降るごとに少しずつ気温が下がっていくことを一雨一度とも言いますが、夏が終わると日に日に涼しくなっていきますね。
暑さが薄れて過ごしやすくなるのはいいのですが、今度は空気が乾燥して、色々なトラブルの原因にもなってきます。
空気が乾燥してくるときに注意したいことのひとつが喘息です。
喘息というと、まだ呼吸器が弱い子どもがかかる小児喘息が思い浮かぶかもしれませんが、実は大人であっても、しかも突然に発症してしまうことがあります。
正式名は気管支喘息と言い、鼻や口から肺までの空気の通り道である気道に炎症が起きて、咳が止まらなくなったり、息苦しく感じたり、呼吸をしたときにヒューヒューという音がするという症状がでる病気です。
悪化すると命にもかかわりますので、可能な限り喘息の発作を引き起こす要因を避けるようにして予防していきましょう。
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喘息の主な要因に、ダニやハウスダストがあります。
特に夏に増えたダニの死体が、秋から冬にかけて空気が乾燥することによって、室内空間に舞い上がりやすくなるのです。
冬になる前に布団をクリーニングに出したり、エアコンのお掃除をしておくことが大切です。
さらに次の3点に注意しましょう。
喘息の予防に加湿器
何と言っても空気の乾燥を防ぐことが重要なので、加湿器が効果的な予防策であることには言うまでもないことでしょう。
しかし気を付けなくてはならないことがあります。
加湿器が汚れていることで、そこから出る水蒸気に不純物が混ざると、かえって喘息の原因になってしまうことがあるので注意が必要です。
それから湿度を上げるとウイルスの増殖を抑えることができるのですが、上げ過ぎてしまうと、今度はダニが繁殖しやすくなってしまうので、45%から60%くらいの適切な湿度を保つように心掛けましょう。
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喘息の予防にマスク
気道への刺激が喘息の原因なので、マスクによって異物をシャットすることも効果的な対策となります。
さらに異物を防ぐだけではなく、息を吸う時にマスクをしていることで、空気の温度や湿度を保つ効果もあるのです。
ところがマスクは正しく装着しないと逆効果になることもあるので、着用するときには気をつけましょう。
正しいマスクの着用方法
喘息を予防する食べ物
まずアレルギーを抑えるには免疫システムを正常に保つことも大切です。
それには免疫と密接な関係がある腸内環境を、整えておくことが効果的な方法になりますので、乳酸菌飲料やヨーグルトなどを積極的に食べましょう。
それから喘息患者の血清中リコピン濃度が健常者よりも3割ほど低いという研究報告がありました。
その研究ではさらに、トマトジュースを飲んでリコピンを摂取することで、喘息の症状が改善されたという結果も出ています。
トマトジュースに、気管支喘息の症状緩和作用を確認
リコピンは加熱することで体内絵の吸収が良くなるので、トマトケチャップやミートソース、スープなどに調理して食べることもおすすめです。
まとめ
厚生労働省によると、喘息にかかった人は年間に約1,177,000人(2014年)、さらに喘息によって亡くなった人は年間に約1,550人という数になっていました。
死亡者数は減少傾向にあるものの、命を落とすこともある病気であることには変わりません。
また健康な時には問題が無かったことでも、気道に炎症がある時には刺激に対してとても敏感になるので、ちょっとしたホコリやダニなどのアレルゲンでも喘息の発作を起こしてしまうことがあるのです。
さらに秋から冬にかけては、気温が下がって乾燥するために細菌やウイルスが増えることで、気道が刺激を受けることが多くなります。
それによって健康な人が喘息になったり、また既に喘息だった人も症状が悪化してしまったりしやすくなるのです。
喘息もひどくなれば生活に支障が出てくるので、かかる前には予防、なってしまったらケアをしっかりしていきましょう。
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