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シリコンスプレーを使ってはいけないところは?

シリコンスプレー使用禁止
シリコンスプレーは多岐にわたる用途で便利なメンテナンスアイテムですが、誤った使い方を車に適用すると潜在的なリスクが生じることがあります。

そこで、シリコンスプレーの車輌での正確な利用方法、避けるべき箇所、誤用時の対処法について説明いたします。

正確なシリコンスプレーの適切な用法を理解すれば、愛車を美しく保ち、楽しいカーライフを楽しむことができます。

また、鍵穴にシリコンスプレーを使用することは一時的には動作を向上させるかもしれませんが、後で鍵が動かなくなる可能性があることを考慮するべきです。

最悪の場合、鍵修理業者を呼び出すか、鍵を交換する必要が生じるかもしれません。

今回は、鍵穴にシリコンスプレーを適用した際の対処法についても説明します。

鍵を再び動かす方法や正確な保守手順についてご紹介するので、ぜひご覧いただき、実践してみてください。

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シリコンスプレーは車に使用すべきではないのでしょうか?


シリコンスプレーは車専用のアイテムではありません。

シリコンスプレーを車に正しく適用するためには、その効果と車への適切な使用法について理解することが重要です。

以下では、シリコンスプレーの効果と車での使用方法について説明いたします。

シリコンスプレーの効果について


シリコンスプレーは、主成分としてシリコンオイルを含むスプレーです。

適用することで、シリコンコーティングを形成し、物体の動きや摩擦を改善します。

石油系溶剤と無溶剤の2つのタイプがあり、それぞれ異なる特性と適用可能な素材があります。

石油系溶剤は潤滑性が高いですが、プラスチックやゴムなどには使用できません。

無溶剤のタイプは、ゴム、プラスチック、木材など、多様な素材に使用できます。

さらに、光沢を出したり、防水性を向上させたり、シールを取り外したりするのにも使用できます。

シリコンスプレーは車やバイクなどの乗り物、レジャー用具、釣り竿などのお手入れに広く使用できるアイテムです。

ただし、その特性から、使用箇所には注意が必要です。

車においても、使用すべきでない部位が存在するため、慎重に扱う必要があります。

シリコンスプレーの2つのタイプ


シリコンスプレーには、「石油系溶剤タイプ」と溶剤を含まない「無溶剤タイプ」の2つのタイプがあります。

車のメンテナンスに適したのは無溶剤タイプです。素材に損傷を与える心配がないため、金属だけでなく、プラスチック、ゴム、紙、木材など広範に使用できます。
一方、石油系溶剤タイプは、プラスチックやゴムには使用できません。

潤滑効果が優れており、さびにも効果的ですが、塗料や他のオイルコーティングを溶かしてしまうため、これらが使用されている金属部品には向いていません。

車での使用は主に「ボディー」に適しています


シリコンスプレーを車で使用する場合、主に「ボディー部分」に適しています。

ボディーに適用すると、艶が出て車が美しく見え、汚れがつきにくくなる撥水効果も得られます。

車のボディーは金属でできていますが、石油系溶剤タイプの使用は避けるべきです。

なぜなら、車のボディーには塗料が使われており、劣化を早める可能性があるからです。

無溶剤タイプでも、ボディー以外の使用には注意が必要です。詳細については後の項目で説明します。

車で使用してはいけないシリコンスプレーの部位


無溶剤タイプのシリコンスプレーであっても、車で使用してはいけない部位があります。

これらの部位に適用すると、故障だけでなく、大規模な事故のリスクも考えられます。

以下で、覚えておくべきNG箇所を紹介いたします。

車の電子機器

車に組み込まれている電子機器には、シリコンスプレーを使用すべきではありません。

これには、ウィンカー、エアコン、オーディオ、ナビゲーション、メーター、ウィンドウスイッチなどが含まれます。

電子機器は電流が通らなければ正常に動作しません。

シリコンスプレーを塗布すると、電気の接点にシリコンが付着し、電流が通らなくなる可能性があるため、使用は控えるべきです。

ペダル

アクセルやブレーキなどのペダルも、適用してはいけない部位です。

シリコンスプレーの潤滑効果により、ペダルが滑りやすくなり、操作が予期せず難しくなる可能性があります。

足元が滑ると、急ブレーキが必要な状況で事故につながる可能性があるため、安全のためにも使用は避けるべきです。

ブレーキ関連部品

ブレーキディスクやブレーキパッドなど、ブレーキ関連部品にもシリコンスプレーを適用してはいけません。

これらは車輪に取り付けられ、ブレーキペダルを踏むとブレーキパッドがブレーキディスクを挟み込み、車を停止させる仕組みです。

ブレーキディスクやブレーキパッドにシリコンスプレーをかけると、ブレーキ効果が低下し、事故のリスクが高まります。

したがって、使用はNGです。

鍵穴について


車の鍵穴にもシリコンスプレーを使用してはいけません。

シリコンスプレーを鍵穴に噴射すると、油膜が形成され、ゴミやホコリが付着しやすくなります。

特に鍵穴は小さくて複雑な構造をしています。

内部にゴミやホコリが蓄積すると、故障の原因となります。

鍵がスムーズに動作しないだけでなく、鍵を挿し込む・取り外すことができなくなるかもしれません。

鍵穴の潤滑を改善する場合、専用の鍵穴用潤滑剤を使用するのが最適です。

シリコンスプレーの使用に注意が必要な車のパーツ


次に、シリコンスプレーの使用に注意が必要な車の部品を紹介します。

これらの部品に対して一概に使用しないわけではありませんが、その使用に伴うデメリットや危険性を理解することが重要です。

以下は、詳細な情報です。

タイヤ

タイヤの汚れを落とす目的や光沢を出すために、タイヤにシリコンスプレーを使用することがあります。

無溶剤タイプの場合、ゴムの劣化には影響がありません。


しかし、路面に直接使用することは危険です。タイヤが滑りやすくなり、ブレーキをかけた際の停止距離が延びる可能性があります。リスクを最小限に抑えるためには、タイヤへの使用を避けることが賢明です。

窓ガラス

シリコンスプレーは窓ガラスに使用して撥水効果を得ることができます。

しかし、塗布時に「ムラができやすい」、「ワイパーのビビリ音が発生する」、「効果の持続時間が短い」、「時間が経つと白く濁り、視界を妨げる」などのデメリットが存在します。

特に視界の悪化は事故につながる可能性があります。

撥水効果を求める場合、これらのデメリットのない専用の撥水剤を使用することをお勧めします。

シリコンスプレーの正しい使用方法と注意事項


シリコンスプレーは手軽に利用できるアイテムと思われがちですが、適切な使用方法を理解し、注意事項を守ることが重要です。

以下で、シリコンスプレーの正しい使用方法と注意事項を説明しますので、参考にしてください。

吹き付ける前に布に吹きかけてから使用する

シリコンスプレーは直接吹き付けることができますが、実際には布やティッシュに吹きかけてから使用するのが適切です。

特に車に使用する場合、慎重に布で均等に塗り広げることで、不適切な部位にシリコンが付着するのを防ぎます。

直接吹き付ける場合よりも塗布ムラを防ぎ、撥水効果や光沢を向上させる効果が高まります。

換気ができる場所で使用する

シリコンスプレーは比較的安全なアイテムですが、適切な換気が必要です。

大量に吸引すると、頭痛や吐き気などの症状が現れる可能性があります。

さらに、呼吸が困難になる可能性もあるため、使用する際には屋外や換気の良い場所で行いましょう。

火のそばで使用しない

シリコンスプレーの成分には可燃性があるため、火のそばで使用すべきではありません。

ライターや点火したタバコの近くで使用することは危険です。

火花を発生させる工具や高温になる金属類も避けるべきです。

安全のためには、火気を近づけずに使用しましょう。

シリコンスプレーは全ての用途に適しているわけではありません


シリコンスプレーは便利で幅広い用途に使用できるアイテムですが、すべての場面で適しているわけではありません。

シリコンスプレーのデメリットを理解し、適切な用途で使用することが大切です。以下は、注意が必要なデメリットのいくつかです。

・油膜がゴミや汚れを引き寄せやすくなる
・傷を防ぐ効果は限定的
・他の専用コーティングと比較して、撥水性や防水性などの効果が薄く、持続時間が短い

鍵穴にシリコンスプレーを誤って使用した場合の対処法


鍵穴に誤ってシリコンスプレーを使用してしまった場合、特定のアイテムを使用して自分で取り除くことができます。

たとえば、頑固な汚れを取り除くのに「ブレーキクリーナー」や、シリコンの油分を取り除くのに「脱脂剤」が役立ちます。

また、一般的な家庭用アイテムである「食器用洗剤」や「クレンザー」も効果的です。

ただし、自分で取り除けるか不安な場合は、無理せず専門業者に依頼することをお勧めします。

専門家は部品を損傷させずに確実に問題を解決してくれます。

鍵が鍵穴に挿さっている場合と鍵が取り外されている場合で対処方法を使い分ける必要があるため、状況に応じて適切な方法を選んでください。

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鍵穴トラブルの対処法


鍵がかかっている場合、最初に鍵を回して開けることを試みます。

鍵を回して開けることができれば、その後の手順に進む前に、鍵のスムーズな操作を確保しましょう。

しかし、鍵を回しても開かない場合は、プロの鍵屋に連絡して鍵の開け方を尋ねることをお勧めします。

必要な道具


鍵穴の清掃には以下の道具が必要です。

掃除機やエアダスター
パーツクリーナー
汚れても問題ない布

これらの道具はホームセンターなどで入手できます。

鍵穴内のゴミを取り除く


最初に、掃除機のノズルを鍵穴に差し込み、ゴミを吸引します。エアダスターを使用する場合、空気を鍵穴に向けて吹き付けます。

パーツクリーナーを鍵穴に適量注入


鍵穴の下に布を敷いた状態で、鍵穴にパーツクリーナーを注入します。

パーツクリーナーが車のボディなどに触れないように気をつけてください。

過剰に注入すると、鍵の潤滑効果を低下させ、鍵の回転がスムーズでなくなる可能性があるため注意が必要です。

その後、鍵を何度か挿し外しし、布で鍵を拭いてから回すかどうかを確認します。

鍵がまだスムーズに回らない場合は、同じ手順を数回繰り返しましょう。

鍵が開いている場合の対処法


鍵が既に開いている場合、さらに詳細な清掃が必要です。それでも鍵がスムーズに回らない場合は、鍵の故障が疑われるため、鍵の交換を検討することをお勧めします。

必要な道具


鍵穴の詳細な清掃には以下の道具が必要です。

パーツクリーナー
汚れても問題ない布
鍵穴専用の潤滑剤
ドライバー

鍵を取り外す

鍵穴を洗浄するために、最初に鍵をドアから取り外します。

パーツクリーナーを大量に使用するため、他の部品に影響を及ぼさないように取り扱いましょう。部品を失くさないように、しっかりと保存する場所を確保して作業を行いましょう。自信がない場合は、鍵屋に連絡してプロに修理を依頼するのが安全です。

パーツクリーナーを鍵穴に噴射

鍵を取り外した後、布の上に鍵穴を置き、鍵穴の内側と裏側からパーツクリーナーをたっぷりと噴射します。

パーツクリーナーが床に落ちないように、注意してください。

ある程度噴射したら、鍵を再度挿し込みます。鍵に黒い汚れがつかなければ、洗浄は完了です。

パーツクリーナーが十分に乾燥していることを確認し、鍵をドアに戻します。

鍵穴専用の潤滑剤を注入

鍵穴が完全に乾燥したら、鍵穴専用の潤滑剤を約0.5秒間注入します。潤滑剤がまだ湿っている状態で鍵を使用すると、ダマができて鍵がスムーズに回らなくなる可能性があるため、慎重に注入しましょう。注入後、鍵を何度か挿し外しし、鍵がスムーズに動作するかどうかを確認します。鍵穴からはみ出た潤滑剤は丁寧に拭き取りましょう。

鍵穴にシリコンスプレーを使用すべきではない理由は、シリコンスプレーがシリコーンオイルと呼ばれる成分からできているためです。

シリコーンオイルを鍵穴に導入すると、ほこりなどがくっついて固まる可能性があるため、鍵がスムーズに回らなくなります。

ディンプルキーなどの精密な鍵は、ほこりや汚れによって効果が損なわれ、鍵の操作性が低下するおそれがあります。

鍵穴に使用できるのは、油分を含まない、鍵穴専用の潤滑剤だけなので、他のものは使用しないようにしましょう。

シリコンスプレーの代替品


鍵穴の潤滑にシリコンスプレーを使用する代わりに、黒鉛を含む鉛筆の芯が使えます。

黒鉛には滑りを向上させる効果があるため、困難な鍵もスムーズに操作できるかもしれません。

鍵を鉛筆でこすり、それを鍵穴に挿入して何度か操作すれば、鍵のスムーズな操作が回復することがあります。

ただし、これは応急処置であり、できる限り鍵穴専用の潤滑剤を使用することがお勧めです。

まとめ


シリコンスプレーの正しい使用法を理解しよう


シリコンスプレーは撥水や艶出しの効果を持っています。無溶剤タイプの場合、車のお手入れにも使用でき、愛車の操作性を向上させる手軽な方法です。ただし、ペダルやブレーキ関連部品などの特定の箇所、また火の周りなどの特定のシチュエーションでの使用は避けるべきです。不安な場合は専門家に相談しましょう。

さらに、シリコンスプレーを正しく使用すれば、操作がスムーズになり、操作性が向上します。ただし、鍵穴のような精密で埃に弱い製品には使用しないようにしましょう。鍵が回らない場合は、鍵屋に連絡して修理または交換をお願いすると迅速に問題が解決されるでしょう。

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