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食中毒が9月に多いのはなぜ?その種類は?

毒きのこ
食中毒といえば、食べ物がいたみやすい夏場に多いイメージがありましたが、ノロウイルスに代表されるような冬場に流行する食中毒も多く、一年中注意することが必要です。

全体的にみると食中毒の70%近くはウイルス性のもので、30%近くが細菌性のものになっています。

ところが9月・10月の秋の食中毒には、他の期間とは異なる特徴的な原因物質がありました。

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食中毒が9月に多いのは?


9月・10月といえば秋の行楽シーズンであり、野外で食事をする機会が多い時でもあります。

加えて夏の疲れが残っている頃でもあり、比較的食中毒になりやすいと言えます。


食中毒の原因物質の統計を見てみると、この時期では他の月よりも寄生虫による食中毒と、自然毒よる食中毒が多くなっています。

適切に処理されていないサケ・タラ・サバ・イカなどをお刺身やお寿司で食べたときに、寄生虫による食中毒にかかることがあります。

また野菜にも寄生虫の卵が付着していることがあるので、よく洗っていないものを生で食べるのは危険です。

衛生環境がこれだけ良くなった現代でも油断はできないということですね。


そして自然毒では毒きのこがその代表です。

きのこ狩りといえば秋の味覚狩りの代表でもありますが、可食きのこと毒きのことの判別が難しいものがありますので、十分な注意が必要ですね。

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食中毒の種類


ちなみに食中毒の種類には原因物質別に、その大半を占めるウイルス性・細菌性の他に、秋の食中毒の特徴である寄生虫と自然毒によるものともう一つ、化学物質によるものがあります。

食品の加工過程で混入した洗剤や漂白剤などが該当します。

また小さいお子さんによる洗剤の誤飲なども含まれます。

加工食品では基準値を超える農薬が検出されたこともありましたね。


このような人工の化学物質以外の例として、ヒスタミン食中毒があげられます。

カジキ、マグロ、ブリ、カツオ、サバ、サンマ、イワシ、アジなどの赤身魚を不適切な温度管理下においたときに、微生物によって産出されたヒスタミンによって引き起こされる食中毒です。

症状としてはアレルギー反応に似ていて、食べてから30分から1時間の間に顔が赤くなり、じんましんや発熱などの症状がでます。

多くの場合はおよそ6時間から10時間で回復します。

重症化する例は少ないのですが、やっかいなのはヒスタミンは一度生成されてしまうと加熱してもほとんど分解しないことです。

赤身魚は買ったその日に食べるのが原則になります。


まとめ


秋は「食欲の秋」ということで、おいしい食べ物が多く出回る時期でもありますが、それだけに気を付けていないと食中毒の原因物質が口に入ってしまう可能性も高くなってきます。

といっても、適切な食材を適切に扱っていればそうそう問題ないことなので、当たり前のことには気を付けて、楽しい秋をすごしたいですね。



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