今は必要ないけど将来の為、老後の為に、すぐには住まないけど家を買っておこうかと考える方もいらっしゃるかもしれません。
ですが結論から言いますと、この判断はお勧めしません。
まだ住まないのに家を買うデメリット
家は人が住んで居ないだけで劣化速度が速まり、傷みやすくなります。
その大きな理由としては、次のようなことがあげられます。
人が居ない為に管理をする人が居ない。
ほこりなどの汚れが溜まる。
換気がされずカビや細菌が繁殖しやすくなる。
家にとって一番の劣化の原因は換気がされない事です。
換気がされない事で、細菌やカビが繁殖し、建材などに大きなダメージを与えます。特に木造の住宅は危険です。
ほこりや汚れも溜まると細菌やカビの栄養となってしまい、繁殖を速める原因になってしまいます。
それらを引き起こしてしまう原因が、人が居ない事なのです。
人が居なければ、換気も掃除もされず、部屋の中で人が動くこともないので、部屋の空気もずっと停滞したままで、空気が循環しません。
そうなってしまうと、家の劣化スピードは、何倍にも跳ね上がります。
定期的に点検をすれば、問題はありませんが、それには時間もお金も掛かります。
それよりも、実際に住む時になって家探しをした方が余計なリスクを回避できます。
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住むまでの間、賃貸にするのは駄目?
ご自身が住むまでの間、賃貸として誰かに住んでもらえば収入にもなるし、家の劣化も防ぐことができるのでいいのでは?
と考える方もいらっしゃるかと思いますが、こちらもあまりお勧めしません。
前もって家を買う場合に、一括で買われるのなら、大きな問題はありませんが、大半はローンを組んで購入される場合がほとんどだと思います。
このローンが、住宅利用と資産利用で利率が変わり、用途が狭い住宅ローンの方が利率は低いです。
なので、ローンをまだ払っている状態で賃貸利用するのは住宅利用から資産利用に変わってしまう為、利率を抑える為に虚偽の申告をしたと判断される事もあるのです。
予め相談すれば対応してくれる場合もあるかもしれませんが、とてもグレーな部分なため、トラブルの元になりやすいのでお勧めしません。
実際に目で見て知ろう。10年住んでいない家の現状はどんな感じ??
基本的に10年もの間、人が住んで居ない家はほとんど廃墟に近い状態になっている事が多いです。
人が住んで居ない場合、1年の放置でも劣化の進行は早まると言われています。
もし、安くで買うために中古物件や空き家を譲ってもらうなどの場合は必ず、ご自身の目で家の状態を確認し、専門家にも見てもらって意見を聞いた上で判断する事を強くおすすめします。
10年住んでない家の劣化ポイント
・家の中の空気が、カビ臭い
・家の外壁が壊れている(ヒビや割れなど)
・雨漏りがする
・建材(梁や柱など)の劣化
放置された空き家の場合、少なからずカビは発生してしまうので、かび臭い匂いになっている事が多いです。
ある程度は、換気と掃除をしっかりすれば綺麗にできますが、10年以上放置されているものになると、カビも根を張り、特に木造だと建材に大きなダメージを与えている事が多いです。
外壁にもヒビや割れがある事が多く、雨漏りもしている場合があります。築年数の古いものになると、建材自体が劣化して危険な状態の場合もあります。
基本的には、10年以上放置されていた物件は、補修や改装は必須になりますし、ひどい場合は解体するしかない場合もあります。
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驚愕!!人の住まない家の傷みは凄かった!!その惨状とは!?
繰り返しになりますが、人の居ない家の劣化は加速度的に進んでしまいます。
では、空き家になっている家はどんな状態なのか、まとめました。
・外壁にヒビや崩れ、割れなどができる。
・木造だと、カビなどで建材に深刻なダメージが入っており、倒壊の危険も
・水回りで水が流れない為、湿気が溜まったまま、カビが生え、腐食の原因、嫌な匂いがする
・屋根が劣化し、雨漏りがする
先ほど、10年放置した場合の劣化具合を説明しましたが、更に長期の放置となってしまうと、外壁などは損傷が激しくなり、木造の場合、カビなどで建材が傷んで、いつ倒壊してもおかしくないような状態になっている事も多いです。
屋根も劣化していき、雨漏りがしだし、そこから更にカビを発生させて、家の損傷が酷くなります。
水回りも水が流れない事で湿った空気が溜まり、カビが水道管を腐食したり、嫌な匂いがしたり、虫などが湧いたりしてしまいます。
こうなってしまうと、解体するしかない状態になってしまいます。
まとめ
住まないのに、予め家を買うのはお勧めしません。
家の劣化の問題とローンの問題があるためです。
中古物件や空き家を買う場合は、しっかりとしたチェックをしましょう。
大きな買い物になる家の購入ですので、しっかりとした情報と知識を得て、ちゃんとした専門家に相談して検討してください。
また、空き家になると家は傷みやすくなるので、その辺りの知識も入れておきましょう。
大変かもしれませんが、場合には大きな失敗に繋がってしまう事もあるので、ちゃんと考えて後悔がないようにしましょう。
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