一年中、急性胃腸炎は発生しいていますが、季節によって違うウイルスが原因となっています。
秋から冬にかけて流行り始める急性感染性胃腸炎の主な病原体はノロウイルスとロタウイルスです。
どちらもウイルス性の胃腸炎なので症状などは似ているところが多いのですが、それぞれに違う特徴があります。
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ノロウイルスとロタウイルスの症状の違いは?
ノロウイルスもロタウイルスもとても感染力が強いので、わずかなウイルスでも口に入ると感染します。
子どもから大人、高齢者に至るまで幅広く感染するノロウイルスに対し、ロタウイルスで胃腸炎になるのは0歳から6歳くらいまでの乳幼児に多いです。
ロタの方は不完全ながらも免疫ができるので、胃腸炎にかかっていくうちに症状が弱くなっていきます。
だから子どものウイルスを親がもらってしまったとき、ノロはまともに胃腸炎になってしまいますが、ロタの場合は軽く済んだり無症状で済んだりすることが多いです。
ただ初めてロタに感染したときには強い症状が出ることが多く、ノロにはあまり見られない39℃以上の高熱をだすことがあり、入院するほど重症化することもあるので経過観察など注意が必要になります。
ノロウイルスとロタウイルスの潜伏期間は?
感染してから発症するまでの潜伏期間は、ノロウイルスがおよそ1日から2日に対してロタウイルスでは2日から4日と倍になっています。
原因の特定がその分、難しくなりますね。
また回復までの日数も、ノロは1日から2日くらいで治まってきますが、ロタは下痢が数日間続くことがありますので脱水症状に気を付けなければなりません。
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ノロウイルスやロタウイルスを消毒するには?
ノロウイルスもロタウイルスも一般的なアルコール系の消毒薬には効果がなく、逆性石けんの塩化ベンザルコニウムなども効果が期待できません。
基本的に効果があるのは次亜塩素酸くらいで、通常の消毒薬が効かないことが、感染防止を難しくしている一因になっています。
また治療法においても、ウイルスには抗生物質は効果がありません。
吐き気止めと整腸剤で症状を抑えながら、自然治癒を待つしかないのが現状です。
まとめ
流行時期もちょっと違って、ノロウイルスは11月頃から流行し始め12月から2月の間にピークがあります。
ロタウイルスは年末年始のころからはやりだして、2月から3月に最も感染者が多くなります。
ロタの方にはワクチンがあります。
ただし予防接種を受けられるのは乳児のみです。
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